イギリスの名門サセックス大学でトランスジェンダー用トイレを設置へ



以前タイの高校でレディーボーイ向けのトイレが設置されたことが話題となりましたが、ヨーロッパでは大学でトランスジェンダーの人が苦痛を感じずに利用できるトイレの設置への動きが進んでいます。


トランスジェンダーとは肉体的、遺伝子的な性別と自らの性別への認識(性自認)が一致しない状態を指しており、同性愛か異性愛かとはまた別の基準として定義されています。

イギリスの名門大学、ブライトンのサセックス大学では学生自治会によって男女用に加え、トランスジェンダー用のトイレが設置されようとしています。学生は一部を除き、この決定を好意的に迎えているとのこと。

学生自治会の報道担当者のImogen Adieさんは



「これはとてもエキサイティングな仕事だ。私達は障壁を取り除き、すべての人々に対して大学を開かれた場所にしたいと考えている。

トランスジェンダーの人々にどちらの性に属するかを問い正すのは苦痛を与える可能性があるし、男女別にのみ分けられたトイレはその苦痛を毎日与え続けることになっている」





と述べています。

ただし、この決定に対して「この大学にはこんな馬鹿げたこと以外に、もっと議論すべきことがあるはずじゃないか?」といった意見を述べる学生も少数ながら存在しています。

なお、2009年にはスタッフォードシア大学において、学生会での議論の結果、イギリスで初めて学生向けナイトクラブにトランスジェンダー向けのトイレが設置されています。

日本ではまだまだ「男の娘」などとしてしか認知が進んでいない問題ですが、世界では若い世代から少しずつ認識と現実的な対応が変わり始めています。

University plans to build THREE types of toilet for men, women and transgender so that 'all students feel welcome' Mail Online

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