グローバル資本主義の拡大とともに広がる格差問題と、それに伴う貧困問題。恐ろしいほどの貧富の格差の広がりが明るみに出されました。
最富裕85人で35億人分の資産 世界で格差拡大とNGOが警鐘 - MSN産経ニュース
貧困の克服を目指す国際非政府組織(NGO)オックスファムは1月22日に開幕するダボス会議に先立ち、経済格差に関する調査報告書「Working for the Few; Political capture and economic inequality (少数の利益のために―政治権力と経済格差)」(英語)を公開しました。
オックスファム・ジャパン 【ダボス会議】経済格差についての最新報告書を発行
この報告によると世界で最も富裕な85人が人類の貧しい半分の35億人が保有するのと同じだけの資産を保有しているとのこと。
それだけではなく、オキュパイウォールストリートなどでも叫ばれた富裕層の1%が世界の全ての富の半分を保有しており、その総量は110兆ドル(約1京1500兆円)にも上り、貧しい35億人の資産の総量の65倍に当たります。
そしてこの30年で、7割の人が住む国で経済格差は増大しており、オックスファムがデータを得た26カ国中24カ国で富裕層の1%の資産のシェアは拡大しています。
アメリカ合衆国では富裕層の1%2009年のリーマン・ショック以降の経済成長の95%の利益を手に入れており、下層の90%がより貧しくなっています。
オックスファムはこれらの極端な格差問題が「各国内の社会の安定を揺るがし、地球規模の安全保障を脅かす」問題だとして早急な解決を呼びかけています。
格差社会が貧困に繋がり、文化的な生活や生存を脅かす事態は日本でも発生しています。こうした報告に日本を含む諸国はどのような対策を取るのか注目されます。
新潮社 (2011-06-26)
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