企業に属する社員の発明による特許は誰のものか?これを無条件に会社のものとする方針が固まりました。詳細は以下から。
皆さんは青色LEDの特許に関する訴訟問題を覚えているでしょうか?世紀の大発明である青色LEDの特許は誰に属するのかに関し、発明者の中村修二が勤務先の日亜化学工業との間で権利の帰属と譲渡に関する相当対価を求めて裁判となりましたが、これからはそうした問題は起こらなくなりそうです。なぜならそれらの特許が「無条件で会社のものとなる」方針が固まったため。
404特許 - Wikipedia
★パテントサロン★ トピック 青色LED特許紛争 -中村修二 vs 日亜化学-
現在、企業に属する社員が仕事上で発明した特許は特許法の規定により社員のものとされていました。政府がこれまで検討してきた特許法改正案では、企業がこれを自らの会社のものとするためには当該社員に対して十分な報奨金を支払うことが条件とされてきました。
しかし経団連が「条件の内容が不明確で使いにくい」などと反対したのを始め、経済界はこの方針に強く反発。これらの意見に配慮し、社員の発明の特許を無条件で会社のものとする方針を固めました。
この特許法改正案は来年の通常国会に提出される見込みですが、余りにも企業に有利な制度となることから研究職の社員らから大きな反発が予想される他、クリエイティブな人材のさらなる海外流出も懸念されます。
特許、無条件で会社のもの 社員の発明巡り政府方針転換:朝日新聞デジタル
文藝春秋 (2010-08-04)
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