ワンオペ解消に失敗、すき家が10月1日から1200店舗で深夜営業を中止



ワンオペや長時間勤務などで悪名の高い大手牛丼チェーンのすき家。従業員の勤務体制の大幅な見直しをするとして1200店舗で深夜営業を明日、10月1日から中止します。


ゼンショーホールディングスの展開する牛丼チェーンのすき家。吉野家、松屋と並ぶ大手ですが、以前から労働環境の酷さはネット上を始め大きく知れ渡っていました。

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その中でもワンオペと呼ばれる深夜に店舗の全業務を1人で行わなければならない勤務体制は従業員への負担が非常に大きく、強盗に入られる事件も多発するなど命にかかわる安全性の問題もあったため、早急な改善が求められていました。

これらの労働環境に関する多くの指摘に対し、今年5月設置された労働環境改善に関する第三者委員会は7月末に調査報告書を作成しましたが、その中で語られる従業員の苛烈な労働環境はすき家のブラック企業というレッテルをさらに強固なものにしました。

調査報告書(本文・別紙A-B) [1.45MB/56ページ](pdf)

調査報告書(別紙1-3) [347KB/65ページ](pdf)


ゼンショーホールディングス側はこれに対し、8月6日にはHPに「深夜の複数勤務体制の確立について」と題して


すき家は8月6日、9月末までに全店で深夜の複数勤務体制を確立することを表明しました。複数勤務体制が確立できない店舗については、当該時間の営業を休止します。



とし、9月30日までにワンオペ体制を廃止することを決定。本日がその期限となるのですが、24時間営業を行っているすき家1867店舗のうち、6割を超えるおよそ1200店舗ではワンオペなしで従来通りに営業することは不可能であるとして、深夜営業の中止を決めました。

これは事実上6割以上の店舗で「深夜の複数勤務体制」の確立が失敗したことを意味します。労働環境の苛酷さから時給を上げての人が集まらないとネット上では話題になるなど、ブラック企業としてのイメージが根付いてしまったすき家。イメージを覆す実績を積み上げ、挽回することはできるのでしょうか。

すき家 約1200店の深夜営業中止 NHKニュース

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