民主党と維新の党の来年夏の参院選の共通項役の概要が報道され、あまりに国民の現実を無視した方針に怒りが爆発しています。詳細は以下から。
問題となっているのは10月5日付で日経新聞が報道した民主党と維新の党の共通項役の概要。来年夏の参院選に向けて政策協議機関でまとめられたものとされています。
「戦争法案」への反対で選挙協力を行うとされている両党ですが、まず政策面での連携策として9月末から参院選の共通項役作りを進めており、外交・安全保障・経済・社会保障などの6分野で共通公約を示す見通しです。
この中で民主党は維新の党の看板政策の「身を切る改革」を受け入れ、国家公務員の給与2割削減を明記した上で国会議員の定数削減も盛り込む方針です。また、ここで維新に譲歩した見返りとして維新が慎重姿勢を示す消費税増税の受け入れを迫るともされています。
この方針に対しては、貧困や格差に苦しむ国民の存在を完全に無視しているとして多くの怒りの声が巻き起こっています。
公務員嫌いな人は喜ぶだろうが愚策。公務員の手取り額が2割減るわけじゃない。市役所の中がアルバイトだらけになったり、ツタヤ図書館が増えたり、公立病院が減ったり。準公務員系の民間労働者(特に医療・介護・保育)にも賃下げあり得る。 https://t.co/t8K8LWlJWn
— オサケスキー (@morizov) 2015, 10月 5
国家公務員の給与削減は、地方公務員・民間労働者の賃下げへと波及する。「身を切る改革」の発想はブラック企業の経営者と同じ。これが「民間の感覚」か。|民主・維新、参院選で共通公約 公務員給与2割減、明記へ 安保法は「廃止」 :日本経済新聞 http://t.co/zWbG3HPhGc
— 野崎 靖仁 (@nozaki_yasuhito) 2015, 10月 5
民主&維新公約。〈身を切る〉というけど、国会議員を減らしたり、公務員の給料を下げたりするのが誰の〈身を切る〉事になると考えてんだろうね。それは主権者の身を切る事に他ならない。むしろ議席は増やし議員報酬を減らして、総合的には支出が減る形にするほうがずっと主権者の為になりますよ。
— 松井計 (@matsuikei) 2015, 10月 5
また、そうであれば、現職議員も今より待遇が悪くなるから、それこそ〈身を切る〉意思表示にもなる。他人様の身ばかり切っておきながら、あたかも自分たちが自己犠牲の精神を発揮しているように語られても困るんだよ。
— 松井計 (@matsuikei) 2015, 10月 5
それに、そもそも、公務員の給料を下げたって、我々の生活になんのメリットもないでしょう。その分、税負担が減るわけでもなし。逆に公務員は国家、地方を合わせると300万人以上いるわけで、それだけの人の報酬が20%も減ってごらんなさい。明らかに経済が萎むから、我々にも悪影響が及びますよ。
— 松井計 (@matsuikei) 2015, 10月 5
絶望的なまでに何も見えていない。日本経済の現状も、世界の政治潮流も、何一つ見えていない。人々の暮らしの息遣い、ちゃんと聞こえているのか?もっと耳を澄ませろよ/民主・維新、参院選で共通公約 公務員給与2割減、明記へ:日本経済新聞 http://t.co/7jYmR2Imfv
— フジヤマガイチ (@gaitifujiyama) 2015, 10月 5
国会議員が「身を削る」と言って議員定数削減を唱える。バカじゃないのか?国会の議席は我々のものであって、別に国会議員の所有物じゃないんだよ。代表者の数を減らすという事はみんなの権利が減らされるってことだろ?少しは考えてからモノ言ってくれよ。
— フジヤマガイチ (@gaitifujiyama) 2015, 10月 5
実質賃金は一向に上がらず、非正規雇用の割合が増してる中で公務員削減し消費税増税やったらどうなるのか?子供が考えても分かる話よ。公務員の数増やし、正規雇用者の絶対数確保するっていうならまだ分かるよ。しかし一体何見てこんな共通公約作ったのかねえ。どうしても選挙に負けたいとしか思えんわ
— フジヤマガイチ (@gaitifujiyama) 2015, 10月 5
ログイン後に「民主党は消費税増税の意向」の記載あり。
国家公務員の給与削減するとラスパイレス指数から地方公務員の給与も下がる。
そして公務員が下がると民間も下げやすい。加えて消費税増税だから何も良い事ない。
公務員給与2割減(日経)
http://t.co/Evs5GwxUDA
— びっけ@東J.R.C.D. (@Wiking_84MA) 2015, 10月 5
公務員の給料が下がって誰にメリットがあるわけ??同時に税金下げるわけでもない。ルサンチマンの政治利用ホントやめろ。他の給料あげる政策考えろよ。最低賃金アップとか→民主・維新、参院選で共通公約 公務員給与2割減、明記へ:日本経済新聞 http://t.co/XfDcRCtEdl
— ぽ☆え☆む JAPAN (@poem_japan) 2015, 10月 5
@ikeda_kayoko 私が勤めた認可民間保育園は、給与は公務員に準ずるとして公務員より低い賃金でした。公務員が2割削減なら民間の私たちも2割削減。それでなくても自立できない給与なのに2割減とは。泣けてきます。公務員だけ削減ではないことをわかっているとは思えません。
— 風森 (@RiggleKey) 2015, 10月 6
身を切る改革と言いながら議員報酬を減らすでもなく、公共サービス低下に繋がる公務員の給与削減をいの一番に明言するセンスの無さには唖然とさせられます。上記ツイートでも指摘されているように、公務員の給与削減は景気の悪化にも繋がる上に民間労働者の賃下げに波及する可能性も少なくありません。
格差と貧困、非正規雇用の固定化など、国民の生活に直結する問題が大きく扱われ、賃上げとブラック企業の撲滅が叫ばれるようになる中、これらの公約がそうした潮流に完全に逆流する方針であることは言うに及びません。議員定数の削減も、国民の意見を国政に反映させる「窓口」を減少させるものであり、違憲判決の出されている「一票の格差」問題の解決にも悪影響を及ぼす可能性も少なくありません。
その上で消費税の増税までをも共通公約に盛り込もうという姿勢は完全に「勝つ気がない」「国民を見ていない」と断じられてもおかしくない愚策中の愚策。民主党と維新の党はこの共通公約を即時白紙撤回しなければ、どれだけ「戦争法案反対」だけを声高に叫んでみても改正派遣法などでさらなる窮状に晒されることとなる有権者の支持を得ることは困難でしょう。
民主・維新、参院選で共通公約 公務員給与2割減、明記へ 安保法は「廃止」 :日本経済新聞
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