ゲストハウスのフリーアコモデーションが「入管難民法違反」で摘発、経営者ら3人逮捕



海外ではよく見られる安宿の「フリアコ」で逮捕者です。詳細は以下から。


海外を長旅したり、ワーキングホリデービザを取得して滞在する人の中では、現地の宿の仕事を短時間手伝うことで宿泊費を免除される「フリーアコモデーション」という仕組みは少なからず知られています。

フリーアコモデーション、日本では略してフリアコとして知られるこの仕組みは金銭の授受を伴わないことで、宿の経営者側は人件費を掛けずに日々のルーチンワークを処理でき、宿泊者側は宿泊費を浮かせて旅や滞在にその分の資金を振り向けられるという、いわばWin-Winの関係。

特に物価の安くない国では、宿泊者にとって連日の宿泊費の節約は大きなメリットがあり、筆者もオーストラリアでは2ヶ月ほどこのフリアコをしながら生活したこともあります。

ですが、日本では厳密には違法となり、逮捕者までが出る事態となっています。今回逮捕されたのは東京、京都、大阪、北海道などでカオサングループとして有名なゲストハウスを運営する有限会社万両の代表取締役ら3人。

容疑は札幌市中央区の「カオサン札幌ファミリーホステル」において、就労可能なビザを持たない短期滞在の外国人を、1泊約2000円の宿泊代を無料にする見返りにベッドメークや清掃など1日3時間の業務を課して働かせた(まさにど真ん中の「フリアコ」です)入管難民法違反(不法就労助長)の疑いです。

金銭の授受も発生しない上に、お互いが納得づくのWin-Winの関係でもあり、節約した旅行資金は他の飲食や観光などのアクティビティで使われた可能性が高い案件な訳で、逮捕までして厳しく取り締まる話であるとは到底考えられませんが、いったいなぜここにまで至ってしまったのでしょうか?

外国人観光客働かせた疑い ホステル経営者ら3人逮捕 - 共同通信 47NEWS

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