どんどん広がる加計学園の輪、維新の片山虎之助代表も名誉博士号や寄付を受けていた

ズブズブの関係にある人物は日本維新の会にもいたことが明らかになりました。詳細は以下から。

安倍政権と加計学園のズブズブの関係についてはBUZZAP!でも先日詳しくお伝えしましたが、そのズブズブの輪が日本維新の会にまで広がっていたことが分かりました。しかもヒラ議員では無く、共同代表を努める大臣経験者の片山虎之助議員その人なのです。

◆加計学園の千葉科学大学で名誉博士号を贈呈される
片山代表は自らのブログで（魚拓）2010年3月25日に千葉科学大学で「名誉博士学位・社会科学」を贈呈されたことを明かしています。

この際に片山代表は来賓祝辞も行っているのですが、

本大学をこれからの社会が求める安全安心を支える人材を供給するユニークな大学にするため、薬学部と合わせ、わが国で初の危機管理学部を設けるお手伝いをしたことにも触れました。

と述べており、単に名誉博士号を贈呈されただけでなく、実際に千葉科学大学に危機管理学部を設立するための助力をしていたことも明言されています。

加計学園問題の追求に加わることの無かった維新の会ですが、共同代表がこのようなズブズブな関係にあるならば合点がいくというもの。しかし話はこれだけでは終わりませんでした。

◆獣医学部新設の施工業者から政治献金の過去
片山代表は加計学園の本拠地である岡山生まれの岡山育ち。自治省に入省した後に岡山県副知事を努めた経験を持ち、1989年に自民党公認で初当選、2001年1月6日から2003年9月22日まで初代総務大臣を務めた人物です。その片山総務相（当時）は2001年3月30日に政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会で共産党の富樫練三議員の指名停止を受けた企業からの政治献金に関して質問されています。

この際、片山総務相（当時）の政治資金管理団体である片山政経懇話会が1997～99年に選挙区である岡山県や岡山市から指名停止を受けた企業4社から5回にわたって合計130万円程度の政治献金を受け取っていることを指摘されています。

そこで名前が出てくるのがアイサワ工業（談合と独占禁止法違反によって指名停止）、大本組（下請作業員の死亡事故によって指名停止）、アイサワ工業（独占禁止法違反によって指名停止）東亜興産（独占禁止法違反で指名停止）三宅組（公衆被害によって指名停止）。片山総務相はこうした企業からの政治献金を受けることは不適切では無いのかという富樫議員の質問に対して

事前に通告もなく突然のお話なもので、私は全く知らない話で、大本組もアイサワ工業も、その他言われたところもしっかりした、ちゃんとした会社ですから、お調べになればよろしゅうございますけれども、その会長、社長とも私は個人的に大変よく存じ上げているあれでございますから。

いずれにせよ、あなたがいろいろ今言われたような事実についてはしっかり調査をしてみましょう。

と答えているのです。当時の実際のやり取りはこちらの議事録の9ページ目上段から確認できます。

話は現代に戻りますが、加計学園獣医学部新設で元請け工事を行っているのが上記の答弁でも名前の上がったアイサワ工業と大本組なのです。アイサワ工業に関しては、既に自民党の逢沢一郎衆院議員の祖父が創業者で、現在は従兄が経営していることは既に報じられているとおり。

愛媛県今治市での工事にも関わらず、地元業者を使わずに加計学園の地元である岡山県の業者を使うことに疑念や不満の声も出ていますが、この施工業者の両社から献金を受け取り「その会長、社長とも私は個人的に大変よく存じ上げている」と述べる元自民党の維新の会代表が千葉科学大学で名誉博士号をもらっているという、極めてズブズブな関係が浮かび上がってきました。

◆加計孝太郎理事長と副理事長から寄付まで
まだ終わりません。さらに片山議員が代表を務める日本維新の会参議院比例区第1支部は岡山県岡山市に事務所を置いているのですが、2013年分の収支報告書の寄付の欄には加計孝太郎理事長と広島加計学園の加計役理事長の名前が明記されています。両社の住所も加計学園の公式サイトに掲載されている岡山県岡山市北区理大町1-1と完全に一致。

維新の会がなぜ加計学園問題を追及しないのかという疑問には「維新は野党のフリをしている隠れ与党だから」という一見もっともらしい説明が付けられてきましたが、共同代表がこの上なくズブズブなお友達の一員だったという明確な理由が判明してしまいました。

森友学園問題でも籠池理事長宅の強制捜査を受け、松井一郎大阪府知事らへの追求も再び始まりそうな状況ですが、加計学園問題でも火が付いた形になっています。この問題はどこまで広がっていくのでしょうか？

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