安倍首相「あまりにも批判が続くから頭に来て全国規模で獣医学部新設を認めていくことにした」



全国での獣医学部新設という「新しい判断」が行われた理由を安倍首相自らが説明し、日本テレビ系の「バンキシャ!」で報道されました。詳細は以下から。


先日BUZZAP!でも取り上げた安倍首相の「全国展開を目指したい。意欲があれば獣医学部新設を認めたい」という国家戦略特区についてのコメント。

「そもそも獣医は不足していない」にもかかわらず、獣医学部新設を全国規模で認めるというのは、日本の獣医師に死ねと言うようなものです。「法曹を増やす」という大義名分で始めたものの、需給のバランスが大幅に崩れて誰も幸せになれなくなった法科大学院の過ちが繰り返されることになると大きな批判が巻き起こっています。

安倍首相が加計学園問題に絡んで「加計ありき」「実績がある京都産業大学を弾いて加計一校のみに絞った」などの批判をかわすためとみられる発言ですが、保身のために日本の獣医師すべてを犠牲にする最悪の選択だと言わざるを得ません。

いったいなぜ安倍首相はこのような「新しい判断」を行ったのでしょうか?日本テレビの番組「バンキシャ!」において驚きの理由が明らかにされました。




それによると、「あまりにも批判が続くから頭に来て言ったんだ」とのこと。虚構新聞の記事かと思いそうになりますが、れっきとした地上波番組で明らかにされた発言。日本テレビは言わずと知れた読売グループの関連企業で安倍首相が「熟読」を勧めた読売新聞と同系列のため、発言の一部を切り取った歪曲や捏造の心配もありません。




ネット上には「ついカッとなってやった、今は反省している」という有名な定型文が存在していますが、安倍首相は6月19日の記者会見で

印象操作のような議論に対して、つい強い口調で反論してしまう。そうした私の姿勢が結果として政策論争以外の話を盛り上げてしまった。深く反省しております。



と「反省」を口にしたばかり。この時の「反省」も野党に責任転嫁して自らが説明責任を果たさなかったことうやむやにしようとしたと厳しく批判されました。

今回の全国で獣医学部新設を認めるという暴挙を「あまりにも批判が続くから頭に来て言ったんだ」とすれば、この記者会見での反省は名実共に大嘘だったということ。安倍首相は獣医師という国民の安全に直結する制度を「頭に来て」破壊したことになります。

内閣総理大臣は行政府の長であり、有事の際には自衛隊の最高指揮官として指示を出す立場の存在です。いざという時に「頭に来て」という理由で破滅的な指令を出されると極めて大変なことになる気もしますが…?

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