日本を愛する普通の日本人が純粋な愛国心から運営していたと思われましたが、どうやら収入目的のビジネス右翼だったようです。詳細は以下から。
◆保守速報が窮地であることを告白
先日ヘイトスピーチ訴訟において大阪高裁で再度の敗北を喫したことをお伝えしたばかりのヘイトまとめサイト大手「保守速報」が窮地に立たされていることを管理人自らが認めました。
7月1日に12時過ぎに「保守速報からのお知らせ」という題名の最新記事(魚拓)で「管理人です。現在広告がない状態で運営しております。このままだと存続が危うい状態です」と告白。
これは先日から行われている、ヘイトデマを掲載し続けるまとめサイトの広告を剥がす運動の成果で、現在保守速報の広告は丸裸の状態になっています。
管理人は「そこで、小坪議員より支援体制について提案がありました。 Blogでも表明されています」として、「残酷」の愛称で親しまれる小坪慎也行橋市議会議員から支援の申し出があったことを明かしています。
小坪議員はこのブログポスト(魚拓)の中で、広告収入の代わりにしおりや缶バッジ、ステッカーといったノベルティグッズを作成して販売することで、サーバー代や人件費を捻出することを提案しています。
◆「愛国心からやっているのではなかったのか」との声
保守速報のようなまとめサイトは中韓へのヘイトスピーチを垂れ流す一方で、日本を褒め称えるような愛国的な記事も多数掲載していました。そのため愛国者を自称する一部ネット民から大きな支持を得ていたという経緯があります。
そうした読者には、保守速報は純粋な愛国心から運営されていると考えていた人も多いようで、広告が剥がされた際には「むしろすっきりして見やすい」「こちらの方がいい」といった意見も少なからず書き込まれていました。
ですが、今回のポストでは広告収入がないことを理由に「存続が危うい状態」と管理人自らが明言してしまっています。これに対しては「お金のためにやっていたのか?」「お金がないって理由で止めてしまうの?愛国心はどこにいったのか」といった批判が既に起っています。
本当に愛国心があるのであれば、苦しくても日本のために頑張れるはずですが、それができなければ口先だけの「ビジネス右翼」でしかなかったという批判を免れることはできません。
愛国者のはずが「欲しがりません勝つまでは」という日本伝統のスローガンを忘れてしまったのでしょうか?
◆ヘイト認定されたまとめサイトのグッズを欲しがる人がいるのか?
また、ノベルティグッズを販売したとして、どこまで売れるのかは未知数です。既に保守速報がヘイトスピーチを行うまとめサイトであることは司法の場で認定済みであり、多くの企業が広告を引き上げているのが現状です。
こうした状況下で保守速報のノベルティグッズを持っていることは、自らが差別主義者であると全方位に喧伝して回るようなもの。鉤十字を身につけてネオナチと見做されるのと同じような社会的リスクを背負うことにもなりかねません。
また、人助けのカンパ代わりの購入があり得るかを考える場合に参考になるのが、安倍政権に批判的な存在を片っ端から叩いていたツイッターアカウント「500円(@_500yen)」のケースです。
「500円(@_500yen)」の中の人のメインアカウント「パンドラちゃん(@bio_jackrose)」は2017年冬に「500円(@_500yen)」更新が止まった後、2018年4月に「パソコンがないため更新できない」とツイート。
その後「パンドラちゃん(@bio_jackrose)」はパソコンを買うための募金を受け付けるとしていましたが、結局募金が集まらなかったのか、大いに煽られた後に鍵アカウントになり完全沈黙しています。
弁護士への大量懲戒請求事件で弁護士側にあっという間に数百万円の寄付が集まったことは大きな話題となりましたが、それとは対称的に愛国アカウントへの寄付は数万円単位でも集まらなかった様子が見て取れます。
せっかく作ったノベルティグッズが在庫の山となる危険もありますが、大丈夫なのでしょうか?
大月書店 (2018-06-18)
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文藝春秋
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