超簡単便利!期日前投票制度を実際に利用してきました



若者が選挙に行かないとは昔からよく言われること。でも、投票日の日曜日が仕事や用事で暇とは限らないのも事実。そんな時の強い味方、期日前投票はとても簡単なので使わない手はありません。どれくらい簡単だったかレポートします。


現在の期日前投票制度に似た投票形式は、不在者投票制度の一環として昔から存在していましたが、手続きが煩雑で元々多忙な人には使いづらく、浸透しませんでした。

そのため2003年に公職選挙法が改正されて手続きが大幅に簡略化され、現在の「期日前投票制度」ができあがりました。


今の期日前投票制度での手続きは非常に簡単。現住所に転入後3ヶ月以上経っていれば選挙人名簿に登録されているので、選挙の際に「選挙のお知らせ」のはがきが郵送されてきます。


そのはがきを持って(無くても大丈夫ですが、あったほうがスムーズ)、住んでいる地域の「期日前投票所」に行き、宣誓書を書いて提出します。

宣誓書と選挙人名簿の照合が行われて投票用紙を渡されるので、候補者の名前を書いて投票すればおしまい。宣誓書を書く以外は通常の投票と変わりません。

なお、宣誓書には投票日当日には投票できない理由を書くのですが、仕事や冠婚葬祭の他、レジャー、観光、旅行、買い物などでも問題ありません。事細かに内容を書く必要はなく、宣誓書に列挙されている選択肢の中から該当するものを選ぶだけです。

期日は選挙期日の公示日または告示日の翌日から投票日の前日までの間の午前8時30分から午後8時まで。土日祝日も開いています

場所は各市区町村に選挙管理委員会によって設けられる期日前投票所となります。具体的には区役所、市役所、町役場やそれぞれの支所など。出張所や公民館などで行われるケースもありますが、その場合は期間や時間帯が異なる場合があるので確認が必要です。

その他の細かい規定は総務省のHPに詳しく書かれているのでチェックしてみてください。

京都市長選挙を例に、実際の雰囲気を見てみます。区役所の前には大きく選挙の看板が。


正面入り口には期日前投票所の案内。


案内ポスターも作ってありました。「市政に参加する大切な機会です。必ず投票しましょう」


奥のエレベーターにも張り紙がしてあります。


エレベーター内のボタンにまで。手取り足取りを超えて至れり尽くせりのレベル。


3階でドアが開けばやはり目の前に看板が。


期日前投票のやり方の非常に詳しい説明が掲示されていました。


入口前に宣誓書記入所があります。最悪ここまで手ぶらでも投票できます。


これが期日前投票宣誓書。該当するところに○をつけ、署名欄に住所、氏名、生年月日を記入します。


この後は記入した宣誓書を持って期日前投票所に入り、選挙人名簿と照会してもらい、投票用紙を受け取ります。混んでいなければ数分もかからない処理。

その後は投票したい候補者の名前を書き、投票箱に入れるだけ。出口から出れば全て終了です。

普段「お役所仕事」というと非常に否定的な意味で使われますが、そのお役所がここまで懇切丁寧に投票しやすい制度と環境を作って、選挙権を行使してもらおうとしているわけです。これで有権者側が面倒臭がって投票しないというのはあまりにももったいない話。

実質的に投票日が何日もあることになるこの制度、活用しない手はありません。

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