人類活動において「エロ」がどれほど大きな比重を占めるのかよく分かります。詳細は以下から。
気候変動への対策が叫ばれる中、以前から大きな関心を寄せられている二酸化炭素排出量。なんと私たちが毎夜お世話になるアダルト動画によってベルギー1国分にも当たる大量の二酸化炭素が排出されていることが分かりました。
始めに誤解のないように断っておきますが、これはアダルト動画視聴時に興奮して息が荒くなるために二酸化炭素が大量に排出されるといった話ではありません。ではどういう事なのでしょうか?見ていきます。
この衝撃的な報告を行ったフランスのシンクタンク「The Shift Project」によると、デジタル技術全体で世界の二酸化炭素排出量の4%を占めており、2025年には8%に達するとのこと。
この中でオンラインの動画視聴全体では全排出量の1%に当たる3億トンが排出されており、その約1/3をNetflixなどのオンデマンド動画配信サービスが占め、同程度の1/3をアダルト動画視聴が占めているとのこと。
これらのデータは2018年のCiscoとSandvineによるインターネットトラフィックの調査から、全世界の映像のトラフィックを調べたもの。これらのトラフィックを実現するための電力を計算し、発電によって生じる二酸化炭素を割り出しています。
これにより、全世界の年間のアダルト動画視聴によって排出される二酸化炭素量がベルギーの排出量と同レベルにまで至っていることが確認されました。この量はバングラデシュやナイジェリアとも同程度とのこと。
なお、オンラインの動画視聴は2018年の全てのデータフローの60%を占めており、1ゼタバイト(1テラバイトの10億倍)に達しています。ただしこれはライブストリーミング配信は除いた数字で、こちらは別で全体の20%を占めています。
シンクタンクが問題として指摘するのは、これらの動画の画質が飛躍的に向上していること。4Kや8Kの動画のデータ量が巨大な事は言うまでもありませんが、こうした巨大な高画質動画が頻繁にやり取りされるようになればデータフローはさらに大きなものになります。
それによって必要な電力も増加し、二酸化炭素の排出量がさらに大きなものになるということ。
もちろん二酸化炭素を出さない再生可能エネルギーを用いる事で対処は可能かもしれませんが、データ量がどこまで膨れあがり、再生可能エネルギーの発電所建設が追いつくのかなど問題は少なくありません。
ハイビジョン時代にも「人間の目には分からないレベルにまで細かい」と言われていましたが、私たちに本当に必要な動画の解像度はどれくらいなのでしょうか?
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