まさか…名前に「キム」と入っているからなのでしょうか?詳細は以下から。
先日から炎上しているキム・カーダシアンの補整下着ブランド「Kimono」に絡み、あまりにもあさってな方向からの攻撃が行われています。
◆キム・カーダシアンの下着ブランド「Kimono」が文化の盗用と炎上
事の発端はアメリカ合衆国の有名セレブ、キム・カーダシアンが自らの補整下着ブランドに「Kimono」という名前を付けることをSNSで発表したこと。
このKimonoは日本の着物とは全く関係がなく、単に名前に引っかけたダジャレのような名称で、画像のように見た目もまったく着物とは似ても似つかない代物です。
キム・カーダシアンはこの「Kimono」という名前を商標登録出願しており、登録されれば日本の呉服メーカーらがアメリカ合衆国で着物をKimonoという本来の名前で販売することが不可能となる可能性も。
世界的な知名度を誇るセレブ(Instagramのフォロアーは1.4億人)が他国の伝統的な衣服の名前を勝手に用い、しかも本家本元が使えなくなるかもしれないという事態に、日本国内のみならず大炎上となっています。
◆なぜか韓国人と勘違いする日本人が登場
欧米人が着物などの他文化の民族衣装を着用するだけで「文化の盗用」という批判が起こることは以前からありましたが、日本人は概ねそうした行為には寛容で、むしろ歓迎するケースも多く見られてきました。
ですが、さすがに着物という伝統的な衣服の名前を海外セレブの下着ブランドに奪われる事態には大きな批判が噴出。ツイッター上ではこのブランド名に反対するハッシュタグ #KimOhNo(そりゃないよキム)も登場、反対署名も立ち上がるなど鎮火の様子は見えません。
Kim Kardashian Westによる「KIMONO」の商標登録へ反対の声をあげる署名キャンペーン「Say No to Kim Kardashian's "KIMONO"」が立ち上がりました。 #KimOhNo
— Change.org JAPAN (@change_jp) 2019年6月27日
署名ページはこちらから。https://t.co/7Cn0n3IYWA
それ自体は極めて健全な反応といえますが、奇妙なことにキム・カーダシアンを韓国人と勘違いして攻撃する人、場合によっては韓国へのヘイトスピーチにまで至る人が出現してしまいました。
どうやら名前に「キム」と入っていることから、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記ら朝鮮半島系の名前との類似性を感じ、韓国人(もしくは韓国系)と勘違いしてしまったようです。
実際には彼女の名前は「Kimberly Kardashian」で、キムは名字ではなくファーストネームの略称。父親はトルコにルーツを持つアルメニア系、母親はスコットランド・オランダ系のアメリカ人で、韓国とは関係がありません。
この論法でいくと、キム・カーダシアンの夫のカニエ・ウェストも「蟹江ウェスト」という日系になってしまいそうです。
◆自称保守界隈の英語関連事件のあらたな1ページに
これまでもBUZZAP!では、保守や普通の日本人を自称する人々の英語に関するオモシロ事件を報じてきました。
伝説となったアダルトマン将軍事件にレ・ミゼラブル劇中歌事件、まとめサイトによる「RESISTはレイシストの誤字」事件、「サムスン日本になりすましCM」事件、ツイッター上での「戦争しなけりゃアベじゃない」事件など、枚挙の暇もありません。
ここに堂々と「キム・カーダシアンは韓国人」事件がが新たな事例として記されることになりました。
これまでの事件と比べても英語の知識はまったくというほど必要がなく、日本語版Wikipediaを見るだけでも勘違いと分かる話ですが、嫌韓が昂じたためか脊髄反射してしまったようです。
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