トランスジェンダー排除をトランプ政権が検討へ「性別の定義は生まれた時の生物的な性に限定」の方針


Photo by miguel discart

完全に時代に逆行した方針です。詳細は以下から。


New York Times紙は現地時間10月21日、トランプ政権が性別の定義を「生誕時の生物的かつ不変な性器の形状に寄るものと限定する」方針を検討していることを報じ、大きな衝撃を与えています。

性別の定義がこの方針通りとなれば、例えば性転換手術を受けて異性になった場合でも行政的には元の性のまま扱われることになり、生まれた時の体の性別と心の性別が一致しない性同一性障害(トランスジェンダー)を排除することに直結します。

オバマ政権は連邦政府プログラムでの「性別」の取り扱いを、生まれた時の身体的な性別ではなく各自の性自認に依拠するように緩和し、トイレや寮、男女別学など多くの分野に影響を与えていました。

しかしこうした方針には保守派、特に聖書を重んじるプロテスタントの一派であるキリスト教福音派が大反対していました。今回のトランプ政権の方針転換は、トランプ大統領の重要な支持基盤とされている福音派の意向を汲んで行われたものであるともされます。

トランプ政権は世界に背を向けてでも自らの支持者に媚びる方針を貫くのでしょうか?

(Photo by miguel discart

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