「ヒップホップダンス基本技能指導士」検定が5月6日に実施へ、受験費用が高額と話題に


By PaulTeee

中学校でダンスが必修化されると共に「現代的なリズムのダンス(ヒップホップ)」が導入されることが決定しました。それに伴い「ヒップホップダンス基本技能指導士」なる公的資格が登場、初めての試験が5月6日に実施されます。


今年から文部科学省の指導によって、中学校新学習指導要領の保健体育教科にダンスの中から「現代的なリズムのダンス(ヒップホップ)」が必修科目として決定されました。それを受け、厚生労働省認可(財)職業技能振興会は2012年1月25日に設立されたばかりの「ダンス教育に精通する一般社団法人ワールドリズムダンス技能協会と協力してダンス業界初となる公的資格「ワールドリズムダンス技能指導士」の検定・研修制度を発足。その第一弾として2012年5月5、6日に「ヒップホップダンス基本技能指導士」の検定及び試験対策研修を実施します。

耳新しい「一般社団法人ワールドリズムダンス技能協会」ですが、久保田貢子代表理事は「特定非営利活動法人United Dance Enterprise」の代表でもあり、過去には高齢者や障がい者向けのダンスエクササイズなどの指導実績があります。

ワールドリズムダンス技能協会は資格に関して

心理学の講義を必修として新しい指導者の形を目指します。
ダンスをもっと人の心の近くへ位置づけてもらえるように、技術だけではない
ヒップホップダンスの魅力を伝えられる指導者を育成します。


(一部引用)

と表明しており、研修には実技講習、音楽の聴き方のトレーニング、リズム取りのトレーニングのみならず、心理学講義、理論講習も含まれます。少なからぬヒップホップ楽曲は「Parental Advisory - Explicit Content(親への勧告 - 露骨な内容)」がラベルされるような歌詞を含みますが、そうした内容についてどう解釈していくのか、またヒップホップが誕生した社会的背景についての講義がなされるのか、気になるところです。

また、講義ではそれだけでなく

ダンス指導者やダンサーなどダンスを職業とする人たちの社会的地位の向上のため、
本検定ではダンスの技術だけでなく、心理学の講義受講を必修とし、心と技術の両面
から学びます。また、社会人としてのビジネスマナー講義も必修としています。


(一部引用)

と、ビジネスマナーまで研修で学ぶことができるようです。

なお、本検定の受験及びヒップホップダンス基本技能指導士としての登録には以下のとおり費用がかかります。



受験料

・試験のみ受験の場合 25000円

・試験+ワールドリズムダンス技能協会主催研修受講の場合 20000円

研修料

・研修費用 24000円
・テキスト代 6000円

計50000円

検定合格者の認定登録料 5000円
年会費(合格の翌月から1年間) 12000円





研修込みで試験を受けて合格した場合、初期費用で67000円、研修なしでも42000円という金額となり、毎年12000円の年会費も発生。ミュージシャンらからは高すぎるのではないかと疑問の声も出ています。「そもそもストリート発祥のダンスであるヒップホップに検定など必要なのか」など、ネット上での本検定への賛否両論の声は以下から

公的資格?ヒップホップダンス検定 - Togetter

みんなの党の松本公太議員は本件に関して自身のブログの中で新しい天下り先が創り上げられるのではないかと発言しています。

ストリートダンスは自由な表現の世界であり、日本のお役所が型にはめて監視するものでは無いと思います。

資格を認める「財団法人 職業技能振興会」や、研修などを実施する「一般社団法人 ワールドリズムダンス協会」は厚生労働省の外郭団体です。いつものことですが、「認定利権」が発生し、将来的に天下りなどで甘い汁を吸う人々がまた増えるのではないかと思うと、憤りを感じます。


(一部引用)


ヒップホップに資格は必要か|松田公太オフィシャルブログ Powered by Ameba

また、本検定はあくまで「基本」技能指導士の検定であり、今後「応用」「中級」「上級」の各検定も実施される見込みであり、その度に同様、もしくはそれ以上の費用がかかることが考えられます。

現状判明している詳細に関しては以下リンクよりご確認下さい。

平成24年5月6日第1回『ヒップホップダンス基本技能指導士』検定試験ニュースリリース(pdf)

なお、本検定の申込期限は4月27日。下記要項・願書を確認の上振込を行い、申し込む形になります。

第1回試験要項・願書(pdf)

始まったばかりの中学校でのダンス必修化、ヒップホップがこうした形で巻き込まれ、今後どのような方向に進むことになるのか注目されます。いつか本場でダンスを極めてきても検定に公的合格しなければ「アマチュア」扱いされてしまう時代が来るのでしょうか。

・関連記事
自転車とDJブースを融合させるデバイス「Turntable Rider」 | Your News Online

スヌープ・ドッグのリリックでたばこを巻いて吸える本「Rolling Words」 | Your News Online

「BNE」「BNE参上」「BNE WAS HERE」、あらゆる街のいたる所に貼られまくっているステッカーの正体 | Your News Online

頭だけで高速回転する技「ヘッドスピン」中にフラフープもグルグル回す日本人ダンサー | Your News Online

苔の生えた壁に高圧洗浄機で描く、進化したリバースグラフィティ | Your News Online

福岡の老舗クラブ「O D」、石野卓球のDJ中に風営法で摘発される | Your News Online

大阪の老舗クラブ「NOON」が22時前に客を踊らせていたという理由で摘発、スタッフ8人逮捕 | Your News Online

京都のクラブシーンから風営法改正を求める「京都ダンス規制法見直し連絡協議会」が発足へ | Your News Online

【追記あり】京都市長候補が風営法のクラブへの適用について「過剰な取り締まりには断固抗議する」と明言 | Your News Online

新開店の大阪梅田のクラブ「OWL osaka」が17時からの「SUNSET PARTY」というスタイルを提案 | Your News Online