環境保護や動物愛護の信念なのか、ただの無知なのか、いずれにせよ野生動物への餌付けという危険行為にようやく罰金刑がされることになりました。詳細は以下から。
自然は大切、動物はかわいい、確かにそうかもしれませんが、だからといって野生動物への餌付けという極めて不自然かつ近隣住民にとっては迷惑ではすまない危険行為が許されるわけではありません。
環境省が自然公園法改正案で、国立公園や国定公園の一部地域で、クマなど野生動物に餌を与えることを禁じた上で、違反者には30万円以下の罰金を科す規定を新設することが明らかになりました。
これは近年、餌付けされた野生動物が人に慣れて市街地を徘徊したり、人を襲ったりしたケースが相次いでいることへの対策。政府、与党で調整し3月上旬の閣議決定を目指します。
改正案では多くの絶滅危惧種の鳥獣が生息する「特別地域」などで、哺乳類や鳥類に餌を与えてはならないと規定。その上で公園を管理する国や都道府県の職員が餌付けしている人にやめるよう指示できるようにし、従わなかった場合に罰金を科すことができるようになります。
これは近年、観光客らによる餌付けが目立つようになってきたことが背景にあります。これまでも地元自治体などが禁止を呼び掛けてきたものの、法的な強制力はなく、止めさせることができませんでした。
これで少しでも野生動物と人類の不幸な衝突を減らすことになるでしょうか。
・関連記事
地球上の野生動物が50年弱で7割減少、状況悪化止まらず | Your News Online
「人類に起因する気候変動」否定論者、華麗に完全論破される | Your News Online
多くの野生動物が「人間を避けるため」夜行性に移行しつつある | Your News Online
野生動物が40年で6割減少、主原因は「人類の消費行動」とWWFの調査で判明 | Your News Online
オーガニックフードは「地球の気候に優しくない」事が判明 | Your News Online