シリアの難民たちが身に付けて逃げた最も大切なものとは?



2011年初頭のアラブの春から始まったシリア内戦。今も戦火は止むことなく、100万人以上が住処を追われて難民となっています。着の身着のままに近い形で故郷から逃げ出さなければならなかった彼らがそれでも一番大切に持っているものは何でしょうか。


チュニジア、エジプトで革命が起こり、それに続く中東諸国での民主化運動はアラブの春と呼ばれました。タハリール広場を埋め尽くすエジプト市民や、多くの死傷者を出したリビアのカダフィ政権との戦いは衝撃的な映像とともに世界中に放映されました。シリアではそれ以来アサド政権と反体制派の間で2年以上に渡って内戦状態となっており、現在までに100万人以上の難民が周辺諸国へと流入しています。

戦火を避け、命の危険を感じながら故郷を逃げ出したシリア難民たち。彼らがそれでも肌身離さず持ち続けているものは一体何なのでしょうか?それぞれの人生、価値観に深く根ざした大切なもの。そこには単なる「もの」とは呼べない重みがあります。

Imanさん(25):コーラン


Omarさん(37):Buzuqと呼ばれる中東のリュート。この音が故郷を思い出させてくれます。


Mayさん(8):ブレスレット。一番大切な人形のNancyは置いてこなくてはなりませんでした。


Abdulさん:家の鍵。自分の家がまだ無事なままあるのかは分かりません。


Salmaさん(少なくとも90):母親の形見の指輪


Leilaさん(9):結婚式用のジーンズ。まだ3回しか履いていない大切なものです。


Yusufさん:携帯電話。これでシリアに残っている家族と連絡を取っています。


Aliaさん(24):魂。車椅子は持ち物ではなくて身体の延長だと彼女は考えています。


Waleedさん(37):妻の写真


Tamaraさん(20):卒業証書


Ahmedさん(70):杖。これをついてイラクまで逃げて来ました。


Mohamedさん(43):コーラン


Aymanさん(82):妻のYasmineさん(67)。「55年前に戻ったとしても、僕はもう一度君を選ぶよ」との熱いコメント。


一刻も早く内戦が終結し、彼らが住み慣れた故郷で穏やかな暮らしを再び始められることを願ってやみません。

If you had to flee your home what would you take Poignant pictures of Syrian refugees posing with their most treasured possessions Mail Online

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