昨年お伝えしたとおり、ドイツが医療大麻を合法化しました。詳細は以下から。
BUZZAP!では2016年5月にドイツが医療大麻を合法化する方針であることをお伝えしました。日時については2017年を目処にとのことでしたが、年明け早々に合法化が実施されました。
ドイツ議会は1月19日に薬物規制の改正案を承認し、医療大麻を合法化しました。医療大麻は患者の健康保険によってカバーされることになります。法案は厚生省が提出し、満場一致での可決となりました。
議会の公式HPでは「政府の提出した法案より、患者は薬局において乾燥大麻と品質保証された大麻抽出物の購入が可能となる。大麻の供給を確保するために、医療目的の大麻の栽培が許可されることになるだろう」とのステートメントが公開されています。
今回の法改正によって大麻の栽培や供給を担う期間が新たに設立されることになりますが、自家栽培は引き続き禁止される模様。しかし、個人でも医療用の大麻栽培の許可を取ることは(厳しい審査があるにせよ)可能となることになりそうです。
Hermann Gröhe厚生大臣は今回の法改正について「重病人の緩和ケアへの大きな改善の一歩となる」としています。また、合法化に合わせて医療大麻の効果についてより詳細に研究を開始する予定です。
日本では医療大麻の推進を訴えると未だにキワモノ扱いされてしまいますが、アメリカ合衆国の半数の州とヨーロッパの少なからぬ国々、オーストラリア、カナダなど多くの先進国が医療大麻を必要な医療として受け入れているのが世界の現状です。
医療大麻が165億円という大幅な医療費削減に繋がったアメリカ合衆国の例を以前BUZZAP!でも紹介しましたが、超少子高齢化の止まらない日本はどのような決断を下せるのでしょうか?
High time_ German MPs legalize medical marijuana for severely ill ? RT News
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