クタクタだけど、今すぐ寝たいけど、絶対やらなきゃいけない仕事や勉強になんとか集中したい。
そんな切実であるあるな瞬間に、コーヒーよりもいい方法があることが示されました。詳細は以下から。
アメリカ空軍がInfoscitex社と共同で行った研究によると、疲労困憊した際に電気ショックを用いることで効率を落とさずに作業を続けられるようになります。
なお、ここで用いる電気ショックは漫画に出てくるような電気ビリビリになる代物ではなく、微弱な電気刺激を迷走神経に与えるものなので要注意。
実験では被験者らに34時間連続起床させる断眠状態で、作業パフォーマンスなどの変化を測定しました。
最初に10時間起床した後に試験を行い、その3時間後に電気ショックを与えた組と対照実験の何の刺激も与えない組に分け、7回にわたり差を調べます。
電気ショックは25Hzを2分間4セット、gammaCoreという群発性頭痛軽減用に認可されたデバイスを用いて行われました。
その結果、電気ショックを与えた組では作業パフォーマンスの減少は少なく、12時間後には対照実験組が通常時からマイナス15%だった一方、電気ショックグループはマイナス5%に留まりました。
また疲労について行った自己申告でも電気ショック組はより疲れを感じていないと報告されました。
迷走神経は疲れを直接コントロールはできませんが、睡眠や注意、記憶の構成や維持を司る青斑核と繋がっており、ここへの刺激で疲労や眠気を抑えて作業パフォーマンスの低下を防げるとのこと。
カフェインと違って依存症や消化器へのダメージもないため、うまく使えば疲れや眠気と戦い続けている現代人には強い味方になりそうです。
もちろん、柔らかく清潔なベッドでぐっすり眠るのが疲労や眠気へのベストな対策であることは言うまでもありませんが…。
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