サッチャー死亡祝賀パーティがロンドンで開催、ネット上にはコラも多数



昨日死亡が伝えられたイギリス元首相のサッチャー氏ですが、彼女の死を祝うためのパーティが南ロンドンで開催されました。


Margaret Thatcher's death greeted with street parties in Brixton and Glasgow Politics guardian.co.uk

Brixton street party announced after Thatcher’s death Windrush Square 5 30pm onwards tonight Brixton Buzz
サッチャー氏が死亡した4月8日の夕方、何百人もの人々が南ロンドンのブリクストンやグラスゴーに集まり「Maggie Maggie Maggie, dead dead dead」と乾杯の音頭を取りながらビールを飲み、即席のサウンドシステムで大音量でレゲエを鳴らしながらサッチャー氏の死を祝いました。


多くの参加者はサッチャー氏の死に大歓声を上げていましたが、彼の女の残したサッチャリズムが今も残っていることへの欲求不満も聞かれました。


また、死亡が伝えられた以降、Facebookを始めとしてネット上にはサッチャー氏の死を喜ぶ皮肉たっぷりのコラ画像が大量にアップされ、サッチャー氏の残した影響の大きさを物語っています。これはストレートに死神に対して「やったぜ!


小さな政府を目指して多くの民営化を行ったサッチャー氏への皮肉たっぷりのメッセージ。彼女が死んだことで「地獄は民営化されようとしています


工場労働者達を数多く失業させたことへの皮肉。「地獄に堕ちて20分で炉を3つ閉鎖させた


いずれのコラにしてもサッチャー氏は地獄に堕ちたという認識のようです。

また、元ザ・スミスのMorrisseyはサッチャー氏の死に対して「彼女のやることは全てネガティブさに彩られていた」と評し、サッチャー氏を「野蛮」で「人間性のかけらもない恐ろしい人物」だったと表現しています。

Morrissey Margaret Thatcher Was 'Barbaric' Music News Rolling Stone

イギリスの有名バンドMogwaiも公式Twitterアカウントで自身の楽曲「George Square Thatcher Death Party」のリンクを貼り付けた上でParty time!とツイートしています。




4月13日にはトラファルガー広場でもサッチャー死亡祝賀パーティが企画されているようで、どれほどの規模、ラインナップのパーティになるのか注目が集まりそうです。


日本ではどれほど評判の悪い政治家に対してでも「不謹慎だ!」と炎上しそうな企画ですが、モンティ・パイソンを始めとするブラックユーモアの国ならではの死者の送り方なのかもしれません。もっとも、ユーモアというより本気に見えるものが多いのはサッチャー氏の生前の功績と人柄に寄るものと言えるのでしょう。

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