都市計画は簡単なことではありませんが、中国さんがやらかしてしまいました。尻拭いもいかにも中国な展開になっています。
中国の大都市、西安市で発生したこの大事件、事の発端はマンションを建てるにあたって1棟建て過ぎてしまったことでした。これだけでもあり得なすぎるミスなのですが、なんとその建て過ぎた棟は建設予定中のハイウェイを半分塞ぐ場所に建てられてしまっていたのです。
西安議会はこの棟を取り壊してハイウェイを建設しようと画策しましたが、運の悪いことにこの棟に住んでいたのはみな大明国家遺産公園の建設に伴い、立ち退きを要求されてここに移り住んだばかりの人たち。
ようやく新しい家に住み始めることができたのに手違いでまた追い出されるのは不服だとさらなる補償を求めて大揉めに揉めます。その費用があまりにも高額で支払うのが困難だと判断した西安議会はついに苦渋の決断をします。それはこの棟をそのまま残して、合計8車線のハイウェイをここだけ4車線にするというもの。
西安市内の通勤時間の渋滞を少しでも緩和しようと計画されたこのハイウェイ、この不祥事のために「金と時間の無駄」と呼ばれるハメになってしまいました。
中国では都市計画に反対して工事現場の真ん中に1軒だけ家が取り残されながら生活を続けるような話が時折ニュースとして報じられますが、今回は建設側のあり得ないミスが原因。2度も立ち退きを求められる住民はいい迷惑です。
日本で同じことが起きたら逆に住民側が特定されて大炎上しそうではありますが。
China builds new flats in path of motorway Mail Online
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