向精神作用のあるドラッグとして1960年代に巨大なムーブメントとなったLSD。摂取すると何が起こるのか、とある少女が接種後に描き続けた自画像を追ってみると驚くほどの変化が現れていました。
1960年代、ティモシー・リアリーらによって悟りのためのドラッグとされ、ヒッピー・ムーブメントの象徴でもあったLSD。精神が変容し、全く違った世界が見えるとされていますが、それは一体どのようなものなのでしょうか?
とある絵心のある女の子がLSDを摂取し、時間経過にともなって自画像を描いていくと、トリップの度合いにともなって顔がどんどん変わっていきました。
・摂取から15分経過
まだ何の変化も現れていません。
・45分経過
『何か変わったって感じる?』
「いいえ」
「明るい色彩が見えるわ…」
「ああ、たぶんどんどん強くなってる」
・1時間45分経過
・2時間15分経過
「色鉛筆を買っておいてよかったわ」
・3時間30分経過
「目は描かなかったの。描いてほしい?描きたい気分じゃないのよね」
・4時間45分経過(ここから彼女は薄明かりの中で描いています)
「ねえ見て、わたし紫色よ」
「いつも私は目を最後に描くの。描いてる途中に絵に見られるのが嫌だから。今は描いた後も見られたくないから描きたくないの」
・6時間経過
「黒の鉛筆なくしちゃった。色のついたのしかないわ」
・6時間45分経過
・8時間経過
※45分間暗闇でピンク・フロイドを聴いた後彼女は再び描き始めた。
・8時間45分経過
※彼女は直前の自画像に満足しなかったようでこの絵を描き始めた。
「前のやつはわたしの頭ん中で起こってたことを描こうとしたの。でも途中でそれは頭の外にこんな風に出て行っちゃったの」
・9時間30分経過
※トリップの効果は薄れつつある。
「最後に普通な感じのやつ1枚描いてほしい?やってみる」
最後の「普通の感じ」がまだ紫色なのはまだ効果が抜けきっていないからでしょうか。見え方や感じ方が変化し、敏感になっているのがよく分かります。
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