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ゲーム脳などという言葉が一時期流行ったように、何かとバッシングされがちなテレビゲーム。ですが、実はテレビゲームが子どもや若者にとって、例え暴力的な内容であっても有益である、という研究が報告されました。
オランダのナイメーヘン・ラットバウト大学のIsabela Granic発達精神病理学教授の研究によるとテレビゲームには、例え暴力的な描写や内容を含んでいても、青少年の学習や健康、社会性の発育にとって有益であるとのこと。
Granic教授によると
「テレビゲームに中毒性があり、鬱にさせ、攻撃性を高めることを示した重要な研究は何十年も前からあって決して無視できないものだが、バランスのとれたテレビゲームの青少年への発育上の影響をバランスのとれた視点で理解する必要がある」
とのことで、今回の研究結果が報告されています。それによると、テレビゲームは知的に怠惰なことだとされていますが、空間進行能力、推理力、記憶力、知覚力などの認知スキルを強化します。これらは特にコール オブ デューティシリーズのようなFPSゲームにおいて著しいとのこと。
2013年に行われた研究ではこうしたFPSゲームではプレイヤーの対象物への3次元的思考能力が学問的な専攻を学ぶのと同様に開発されます。
「これは教育やキャリア開発にとって大きな意味があります。なぜなら、これまでの研究によって空間的思考能力は科学や技術、エンジニアリングや数学といった分野での成功に大きな力を発揮することが立証されているからです」
なお、こうした思考の拡張はパズルゲームやRPGでは特別見られませんでした。
また、テレビゲームは子供の問題解決のスキルを発展させます。RPGなどの戦略性を必要とするゲームをプレイする青少年は、問題解決能力や学校の成績を上昇させています。
他にも、創造性はどの種類のテレビゲームでも拡張され、アングリーバードのようなシンプルなゲームはプレイヤーの気分を改善させてリラックスさせて不安を取り除く事ができました。
Granic教授はさらに、ゲームは失敗に直面した時の精神的な回復の効果的な道具になる可能性を指摘します。ゲームの中で目の前の失敗に対処することを学ぶことによって、子供が日常生活で当てにできる精神的な回復力を構築することができるということ。
また、ゲーマーが社会的に引きこもりになるという典型的な批判に対しては、70%のゲーマーが友人や世界中のオンラインゲーマーたちと仮想世界を共有していると反論。オンラインゲームは仮想のコミュニティとなり、誰が信頼に値し、誰を排除すべきか、そして集団をいかに統御するかといった判断が迅速に求められる場となっていると指摘。
他人との協力が必要なゲームのプレイヤーは、たとえそれが暴力的なゲームであっても競合的なゲームのプレイヤーよりも他人に対して協力的になるとのこと。
確かにゲームで日常では見ることのできない視点からものを見て考えることは思考の訓練になると言えますし、現実を忘れて楽しみに没頭するのはテレビゲームに限らずリフレッシュの最適な方法です。
この研究でも「中毒性があり、鬱にさせ、攻撃性を高める」ことはあるとしているため、やり過ぎには気をつけたほうが良さそうです。
ただ、日本での調査ではないのでエロゲやギャルゲーに関する調査がないのが残念なところ。別の効能が発見されるのでしょうか?
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Study finds that video games may be good for your mental health Mail Online
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