「マネキンのような」という言葉は完璧なプロポーションをイメージさせますが、では完璧な人間などどこにいるのでしょうか?障がい者をモデルにマネキンを作成するプロジェクトが問いかけてくるのは私たち誰もが持つ「不完全さ」でした。
このプロジェクトはスイスのチューリッヒで行われた国際障がい者デーのために、障がい者のための組織Pro Infirmisが行った「Because who is perfect?」。
脊(せき)柱側湾、骨粗鬆症、四肢欠損などの障がいを持った人々の体型を詳細にモデリングし、彼ら、彼女らの体型にぴったり合わせたマネキンを作成。最新のファッションに包まれてブランドショップのショーウィンドウに展示されます。
この様子を追ったショートフィルムはYouTube公開から1週間あまりで420万PVを達成。コメント欄には感動と賞賛の言葉が並んでいます。
Pro Infirmis ≪Because who is perfect ≫ - YouTube
動画の後半、展示されたマネキンを見る道行く人の反応は驚き、戸惑いからじっと見入る人、目をそらしてそそくさと歩き去る人も。
プロジェクト名にもあるように、目の前にある「不完全さ」はそのまま自分の不完全さにも繋がります。彼らはそこに何を見出したのでしょうか。
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