クラブに「翌朝までのダンス営業」を認める警察庁主導の風営法改正案、秋の臨時国会提出へ


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警察庁は現在原則午前0時までとなっているクラブなどのダンス営業を翌朝まで可能にする風営法改正案を秋の臨時国会に提出する方針を固めました。


読売新聞の報じるところによると、警察庁はクラブを「風俗営業」から外し、翌朝までの「客にダンスをさせる営業」を認めるよう規制を緩和する方針を決めました。

クラブ、翌朝まで可能…ダンス営業の規制緩和へ 社会 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

6月13日に政府の規制改革会議が安倍首相に対して行った答申でダンス営業の営業時間の規制緩和の検討を提案。2020年の東京オリンピックに向けてクラブを観光資源の一環として活用する狙いがあり、古屋国家公安委員長は同日の閣議後の記者会見で、秋の臨時国会に改正案の提出を目指すことを明らかにしました。

【追記あり】「ダンス営業を風俗営業対象外に」規制改革会議が提案へ、風営法改正に大きな前進 | BUZZAP!(バザップ!)

古屋氏は規制改革会議の答申や風営法の改正を求めるダンス文化推進議員連盟の議論を踏まえつつ、地域の生活環境の保持、青少年の健全育成、犯罪防止に配慮した上で改正案をもまとめるとしています。

また、警察庁は遅くとも7月上旬までに有識者会議を設置し、業界側、地域住民らからのヒアリングも含め、営業時間、地域の制限などに関する規制緩和について話しあう予定とのことです。

風営法改正案、秋の臨時国会に提出へ  :日本経済新聞

ダンス楽しむクラブの風営法規制緩和へ - 社会ニュース nikkansports.com

なお、風営法改正案については先日ダンス文化推進議員連盟から改正案が提示されましたが、自民党の内閣部会にて批判を受け、今国会への提出が見送られたばかりです。

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