京都、出町柳の伝説の喫茶店「ほんやら洞」が全焼

1970年代から京都のアートシーンの発信拠点として知られた伝説の喫茶店が本日未明に全焼しました。詳細は以下から。

今朝午前4時から4時半頃、京都市上京区今出川通寺町西入ルの喫茶店「ほんやら洞」が全焼しました。出火原因などは現時点では発表されておらず、けが人なども報告されていません。

ほんやら洞（ホンヤラドウ） - 出町柳喫茶店 [食べログ]

ほんやら洞は1972年、同志社大学の隣に写真家の甲斐扶佐義さんがフォーク歌手の岡林信康や中尾ハジメさんらと共に休業中だった喫茶店を買い取り、文化人やアーティストらの募金や様々なサポートを受けて開店。

中山容、片桐ユズル、秋山基夫、有馬敲らオーラル派と呼ばれる詩人たちの詩の朗読が行われ、岡林信康、中川五郎、浅川マキらがライブを行うなど、文化の発信拠点として知られ、それ以来70年代の京都の雰囲気を残す名所として知られてきました。

ほんやら洞 (喫茶店) - Wikipedia

未明だったにも関わらず、Twitterには多くの写真が上げられています。

今出川寺町で民家が燃えました pic.twitter.com/hfapzCM2m9
— リィン@イチローズモルト (@REIN_LIEBEN) 2015, 1月 15

ほんやら洞燃えてる！ pic.twitter.com/vyTGr34Fb6
— マトノタカヒサ (@killingzoe1985) 2015, 1月 15

今お風呂入ってて、外が騒がしいなって思ってたら消防車きて、そしたらうちの前で止まって裸で避難はやばいって思って慌てて洗顔して出たら、向かいの店が消防車6台くらいくるような割とがちな火事。 pic.twitter.com/m76C1DBmfP
— moe (@7958171) 2015, 1月 15

本日9時半現在で消防員らによる現場の検証が続いており、歩道は通行止めの状態。

隣家への延焼も見られます。

筆者も同店は何度か訪れたことがあり、朗読やライブの行われた2階スペースも見せていただきました。70年代からの多くな貴重な蔵書が大量に積まれていたのを覚えていますが、これらも全て灰になってしまったのでしょうか。

【速報】京都・ほんやら洞で火災　文化発信拠点の名物喫茶店京都新聞