「おっさんしかいない」「ウケ狙いか」、神奈川県の「女性の活躍応援団」公式サイトがひどい



女性の活躍を応援するために開設されたはずなのに、当の女性がほとんど写っておらず、クローズアップされるのは中高年男性ばかり……という、いかにもお役所仕事的な出来栄えのサイトに対し、「ギャグなのか?」という声が寄せられています。詳細は以下から。


これが話題となっている「かながわ女性の活躍応援団」の公式サイト。昨年12月に立ち上げられたものですが、ピンク色の背景と「女性が、どんどん主役になる。」というキャッチコピーとは裏腹に、写っている男性11人全員が中高年男性という、とてもシュールな絵面になっています。

かながわ女性の活躍応援団


じゃあ一体この男性たちは誰なのか……という話ですが、公式サイトによると、女性が活躍するための取り組みに積極的で神奈川にゆかりの深い企業のトップ10人と神奈川知事とのこと。


上記の11名で構成される同応援団は「性別に関係なく働き続け、個性と能力を発揮できる社会の実現に向けて、社会全体で女性の活躍を応援する機運を高めていくこと」を目的としていますが、当事者であるはずの女性は残念ながら一人もいません。


ページを読み進めていくと、ようやくアドバイザーとして神奈川県男女共同参画審議会会長で内閣府男女共同参画会議議員も務める岩田喜美枝さんの姿が。「この応援団の取組みは最も象徴的な取組みになるのではないかと期待しています」とコメントを寄せていますが、むしろ彼女のような立場の女性こそ団長となるべきではないでしょうか……?


なお、サイト上では女性がどんどん社会の主役になって活躍する姿をイメージした合言葉として「woman act.」を用いていますが、その内容は「出産・子育て、家族の介護などの時期があっても性別に関係なく働き続け、キャリアアップを図れる」という、社会がこれだけ長い時間をかけても実現してこなかったもの。


そのため男性だけで組織された応援団が、このような問題にきめ細かなケアができるとは到底考えられず、上記の岩田さんが寄せた「この応援団の取組みは最も象徴的な取組み」というコメントが、まるで旧来の社会を悪い意味で象徴しているかのようにすら見えてくるわけですが、実際、ネット上ではツッコミが入りまくっています。





「すべての女性が輝く社会づくり」というスローガンのもと、政府が女性の活躍を推進しようとする中で立ち上げられた、男性だけで組織された「女性の活躍応援団」。

公式サイトの最下部のほうに、「我が社の活躍ウーマン レポート」として、協賛企業各社で活躍する女性社員を今後紹介する事が告知されていますが、本来このような人たちが応援団を構成し、トップページを飾るべきではないでしょうか。

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