トランプ勝利からたったの1日、米国内ではマイノリティへのヘイトクライムが吹き荒れる事態に

イギリスのEU離脱決定直後と同じようなヘイトクライムが続発しています。詳細は以下から。

選挙期間中にイスラム教徒やを始めとしたマイノリティらに対し、極めて差別的な暴言を続けてきたドナルド・トランプ候補。そのトランプ候補が大統領選に勝利した直後から全米でヘイトクライムが吹き荒れています。

アメリカ合衆国の警察当局によると、トランプ大統領の誕生から24時間以内に殺人予告や傷害、差別表現を伴う落書きなどのヘイトクライムが多発しているとのこと。標的となっているのはイスラム教徒、ヒスパニック系アメリカ人、黒人、民族的少数派、LGBTなど。

ガーディアン紙によると、ルイジアナ州のラファイエットにあるルイジアナ大学で、ムスリムの女子学生が街を歩いている時、「Trump」のロゴの入ったキャップを被った2人の白人男性が彼女を襲撃し、金属の棒状のもので殴り倒しました。彼女が倒れた後も2人は卑猥な暴言を投げつけながら殴り続け、被っていたヒジャブと財布を盗って逃走。

また、カリフォルニア州のサンディエゴ州立大学でも黒人でムスリムの女子学生が2人組の男に襲われ、トランプが大統領になったこととムスリムに対する暴言を吐いた後、財布とバックパックと車を盗んで逃走しました。

ムスリム女性のヒジャブを引き剥がす行為はこれ以外にも頻発しており、極めて危険な状態となっています。

ヘイトクライムはムスリム相手だけに留まっていません。ツイッター上ではトランプ大統領誕生後に起きたヘイトクライムが投稿され、ています。例えばこちらでは投稿者のゲイの友人が「大統領が変わったんだホモ野郎！」と言われて殴打される事件が発生しています（リンク先の画像は閲覧注意）。

Woke up to hear my great friend was physically attacked last night for being gay. "We have a new president faggot" he was told. I'm hurt. pic.twitter.com/bDJjHl2dyT
— Bhaveek N. Makan (@TehBhav) 2016年11月9日

LGBTへのヘイトスピーチ、ヘイトクライムに関してはこちらの英語記事が詳しく扱っています。

メキシコ系移民と思われる子供が同じ学校の生徒から暴行を受け「トランプ大統領がお前を追い出すのが待ちきれないぜ」と暴言。

Trump. Day 1. pic.twitter.com/5z6qbHX9rN
— Shaun King (@ShaunKing) 2016年11月10日

ミシガン州のミドルスクールのランチタイム、白人の生徒たちが「（メキシコとの国境に）壁を作れ！壁を作れ！」と大合唱。

Yesterday during lunch at Royal Oak Middle School in Royal Oak Michigan, white students loudly chanted BUILD THE WALL, BUILD THE WALL. pic.twitter.com/dfqU2xnMvZ
— Shaun King (@ShaunKing) 2016年11月10日

大学のエレベーターに首に縄の掛けられた黒人の赤ちゃんの人形。

This baby doll was found in a freshman elevator last night at Canisius. I don't care who you are or what your beliefs are this is awful pic.twitter.com/oBht011YGR
— Jordan Roth (@Baby_Jay1221) 2016年11月9日

車に「Trump Rules」「Black Bitch」との落書き。

A woman awoke to found her car spray painted with "Trump Rules" and "Black Bitch" in South Philly today. https://t.co/TJ0faZZpnK pic.twitter.com/EuxAGDJcrX
— Stephanie Farr (@FarFarrAway) 2016年11月9日

黒人男性の所有する車の全面に「Fuck You Nigger」「Trump」と落書きがされています。

Whoever did this I'm throwin' hands pic.twitter.com/9Xn1YaCFmK
— Chris Weatherd ™ (@Chris_Weatherd) 2016年11月9日

窓ガラスにナチスのハーケンクロイツと「ジーク・ハイル2016」の落書き。

We are horrified by the swastika and "Seig Heil 2016" graffiti found in South Philly this morning. Our statement: https://t.co/OqVhYvowVm pic.twitter.com/mAbCkdb3PI
— ADL Philadelphia (@ADLPhiladelphia) 2016年11月9日

これ以外の事例はツイッターのモーメント「Day 1 In Trump's America」に多数まとめられています。

トランプ候補の勝利からたったの1日でアメリカ合衆国ではイギリスのEU離脱決定直後に見られたようなヘイトスピーチ、ヘイトクライムが頻発するようになってしまいました。

トランプ候補が選挙期間中に吐いた数々のヘイトスピーチが、当選によってお墨付きを得た解釈したトランプ支持者が暴走していると言うことができそうですが、銃社会でもあるアメリカ合衆国で今後国内のこうした状況がどこまでエスカレートするのか、全く予断を許しません。

もちろんアメリカ合衆国に住む日本人や日系人も「黄色人種」の「移民」でしかなく、今後の生活に直接影響の出る可能性も十分考えられます。

Donald Trump's victory followed by wave of hate crime attacks against minorities across US - led by his supporters _ The Independent

20 Accounts Of Trump Supporters Calling Us “Fa_gots” To Our Faces _ Queerty

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