「安倍晋三記念小学校」を運営する学校法人森本学園に対し、大阪府が民族差別的表現の疑いのある文書を保護者に配布したとして行政指導を検討しています。詳細は以下から。
国から用地をほぼ無料で取得したことが大きな物議を醸している「安倍晋三記念小学校」の運営団体が中国、韓国へのヘイトスピーチで行政指導が検討されるという、とんでもない事態になっています。
もちろん利益供与自体が絶対に許されない大きな問題ですが、その相手が昨年対策法が成立したばかりのヘイトスピーチという反社会的行為を行っているということで、政府の差別主義への姿勢が大きく問われる案件となっています。
上記の「安倍晋三記念小学校」の土地取得に関して問題になっている森友学園が現在大阪市淀川区で運営しているのが「教育勅語」や「五箇条の御誓文」を朗唱させる「愛国幼稚園」として知られる大阪の塚本幼稚園。
BUZZAP!でも先日この塚本幼稚園が公式HPに「インターネット上での当園に対する誹謗・中傷記事について」という文書を掲載、その中で「日本に在住する極めて少数派の韓国・中華人民共和国等の人たち」によって「不当な誹謗・中傷記事が書かれたブログが立ち上げられ、園及び保護者に対する悪口や嘘が投稿され」たという無根拠なヘイトスピーチが行われていることを指摘しました。
インターネット上での当園に対する誹謗・中傷記事について(魚拓)
国有地9割引ゲットの「愛国小学校」、運営母体の森友学園が在日中国・韓国人にヘイトスピーチをしていた | Your News Online
大阪府は2016年12月に塚本幼稚園に子供を通わせる保護者から「よこしまな考えを持った在日韓国人や支那人」などと描かれた文書が配布されたという苦情を受け、担当者が2017年1月に日本会議の大阪支部長でもある森友学園の籠池泰典理事長らから事情を聞いたところ、文書の配布を認めたとのこと。
大阪府はこの文書が民族差別を扇動するヘイトスピーチに当たる疑いがあるとして、行政指導を行うか検討することとしています。籠池泰典理事長は文書配布の理由については「保護者と裁判で争っているため答えられない」として回答していません。
“民族差別的表現の疑い” - NHK 関西 NEWS WEB
また、同様の文書は以前にも配布されており、2016年2月には別の保護者が「韓国人と中国人は嫌いです。日本精神を継承するべきです」とした副園長からの手書きの手紙を受け取っています。
退園者からの聞き取り。「・・・心中韓国人と中国人は嫌いです。お母さんも日本に嫁がれたのなら日本精神を継承なされるべきです(中略)勝手なこといいなさんな!腹が立ってしかたありません。副園長」
— たつみコータロー参議院議員 日本共産党 (@kotarotatsumi) 2017年2月16日
こういう文書が保護者に渡されきたようだ。 pic.twitter.com/7ZFcUy2Ctf
「韓国人と中国人嫌い」副園長が保護者に手紙渡す - 社会 _ 日刊スポーツ
籠池泰典理事長は共同通信の取材に対して「園はどの国の人にも門戸を開いているが、日本人になったのなら、日本の文化に沿ってもらわないと困る」と答えています。
森友学園はヘイトスピーチが日本の文化であると本気で考えているのでしょうか?そして、この学校法人に異常な利益供与を行う政府はこの見解に賛同するのでしょうか?
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