世間がドン引きした「愛国幼稚園」運動会での宣誓や教育勅語の素読、自民党議員らが国会で賞賛

あの全国的に大ひんしゅくを買っている愛国幼稚園の教育内容を賞賛する自民党議員が存在することが炙り出されました。詳細は以下から。

3月1日の参議院予算委員会において、共産党の小池晃議員は今全国を震撼させているヘイトスピーチと児童虐待に塗れた「愛国幼稚園」を運営する森友学園について質問を行いました。

安倍首相の何でもない質問への動揺ぶりや、なぜかファーストレディーである昭恵夫人を私人であると誤認していることなど特筆すべき点の多い質疑ではありましたが、その質問の終盤に小池議員は2年前に「愛国幼稚園」こと塚本幼稚園の2年前の運動会で行われた選手宣誓の文言を読み上げました。

これは先日BUZZAP!でも独立して記事として取り上げた運動会の選手宣誓のことで、動画では48:30頃からです。

森友学園　安倍晋三3_1 「ある自民党・国会議員事務所の面談記録」小池晃（共産）参院・予算委員会 - YouTube

「日本が他の国々に負けぬよう尖閣列島・竹島・北方領土を守り日本を悪者として扱っている中国・韓国が心改め歴史で嘘を教えないようお願いいたします安倍首相ガンバレ安倍首相ガンバレ安保法制国会通過良かったです」

ここで驚くべき事に、自民党席から「素晴らしい！」「正しい！」というヤジが飛ばされます。小池議員はヤジが上がった事に対して「ヘイトスピーチに属するような話じゃないですか」と指摘するとさらに「どこがヘイトスピーチなんだよ！」と複数のヤジが飛びます。

この選手宣誓は既にネット上のみならずテレビなどでも放映され、園児に対して極めて異常な教育を行っている事の象徴的な例として取り上げられています。その宣誓に対して自民党議員が「素晴らしい！」「正しい！」という評価を、ヤジとはいえ国会という場で行っているということになります。

そしてヘイトスピーチに属するとされるのは「日本を悪者として扱っている中国・韓国が心改め」というところ。例えばヘイトスピーチ対策法では「生命や身体に危害を加える旨を告知し、著しく侮蔑するなど、外国出身者であることを理由に、地域社会から排除することを扇動する不当な差別的言動」としています。

さらに塚本幼稚園のある大阪市の定めたヘイトスピーチ抑止条例では「不特定多数の者が知りうる場所や状態で、人種や民族に係る特定の属性を有する個人や集団を社会から排除したり、権利や自由を制限したり、憎悪や差別の意識や暴力を扇動する目的で、侮蔑や誹謗中傷したり、脅威を感じさせること」としています。

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これがヘイトスピーチであると分からないのであれば、与党議員としてさすがに勉強不足の誹りは免れません。

なお、BUZZAP!でもお伝えしたように塚本幼稚園は中国・韓国へのヘイトスピーチを行っていることは既に保護者らからの証言で明らかであり、現在は削除済みですが、かつては公式サイトのトップページにヘイトスピーチ文書へのリンクを堂々と貼り付けており、要は森友学園はヘイトスピーチの常習犯と呼んでも差し支えない事は改めて強調されるべきでしょう。

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さらに、小池議員は教育方針の冒頭に教育勅語の素読があることを指摘（上記動画49:15）しますが、今度はなんと閣僚席から「いいじゃないか」とのヤジが飛びます。2017年の日本で、閣僚が教育勅語の素読を教育方針とすることを賞賛してしまうというにわかには信じがたい事態となっている事がよく分かります。

いったいどの議員がこの森友学園の方針に賛成してヤジを飛ばしたのでしょうか？心から賛成しているのであれば名乗り出るにもやぶさかではないはず。有権者としても極めて重要な投票先の判断基準となるので、ぜひとも自ら挙手して森友学園への賛同の意を示していただきたいところです。