維新の足立康史候補「連続落選なら、私は比例枠を返上する」→「有権者のお気持ちに応えていく」と前言撤回して議席確保



残業代不払い宣言でお馴染みの、デマと暴言で有名な維新の足立康史候補がなんと当選初日に「公約」を破棄してしまいました。詳細は以下から。


これまで数々のデマと暴言に彩られた維新の会所属の足立康史議員ですが、今回の衆院選公示日翌日の10月11日に維新の会の方針に触れ、「連続落選なら、私は比例枠を返上すると言ってるんだ」とイキって見せていました。



魚拓

これは自民党の原田りょう大阪府議からの以下の批判に対する反論としての決意表明という意味合いの発言です。つまり単に自分のみで宣言したものではなく、相手陣営に対して切った啖呵だということは押さえておかなければなりません。




しかしご存じの通り足立候補は大阪9区で自民党の原田憲治候補に敗北。その後、制度上の都合で比例復活当選を果たしました。


普通に考えれば相手陣営の政治家に対して直接「連続落選なら、私は比例枠を返上する」とブチ上げて小選挙区で連続落選した以上、潔く比例枠を返上して政界引退するなり浪人という選択肢を選ぶところですが、足立候補は違いました。恥ずかしげもなく威勢のいい前言を全て撤回して議席にかじりついたのです。




なお、「大阪9区以外の皆様からも比例票を通じて『足立支持』の票を多数いただいた」とありますが、もちろんこうした票を単に「維新」と書いた比例票の中で特定することはシステム上不可能。足立候補は単に見栄えのするもっともらしい理由をこね上げただけにすぎません。

つまり足立候補が行ったのは選挙期間中に自らが「相手陣営からの批判への反論」というスタンスで公言した、まさに「公約」とも言える内容を当選翌日に全て撤回するという、政治家としてまったくあり得ないもの。

足立候補はこれまでも秘書への残業代を払っていないと国会で堂々と労基法違反を公言した裁判で謝罪に追い込まれたり、民進党(当時)の泉ケンタ議員を共産党とデマを拡散した前科がある他、国会でも繰り返し暴言を吐いたり委員会を無断欠席して厳重注意を受けたり懲罰動議を出されたりしています。




維新の会は2014年総選挙の際の41議席から分裂・民主党との合併などを経て減少を続け今や10議席(10月23日12時現在)にまで落ち込み、候補者を大量に下げた共産党すら下回る状況となっています。

そういえば維新の会ができる時に松井知事は今までやってきたことと、今日言っていることが全然ちゃうやんということになればね、一緒にはチームを組めませんからねと選別を宣言していました。党として1議席でも惜しい状況とはいえ、維新の会としても足立候補としても、どう言いつくろっても「男を下げる」体たらくとなってしまいました。

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