安倍首相、「日米電話首脳『会談』」の捏造&水増しをトランプ大統領に大曝露されてしまう



「蚊帳の外」の指摘を払拭したかったのかもしれませんが、当の「会談」相手のトランプ大統領に曝露されてしまいました。詳細は以下から。


安倍政権がまるっきり蚊帳の外に置かれた南北首脳会談。歴史的会談の後も電話待ちに終始した安倍首相ですが、28日になってトランプ米大統領との間に行われた日米電話首脳「会談」に見事なまでの捏造と水増しが発覚してしまいました。

しかもその事実を大曝露したのは「会談」相手のはずのトランプ大統領その人でした。どういうことでしょうか?

首相動静によると、安倍首相とトランプ大統領の電話「会談」は日本時間午後10時33分から11時3分までの30分間とされています。




これは外務省の公式サイトでも「4月28日,午後10時30分頃から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は,ドナルド・トランプ米国大統領(The Honorable Donald Trump, President of the United States of America)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおりです」(魚拓)とされているとおり、日本政府の公式見解と断定できるもの。



しかし、トランプ大統領は同日午後10時45分に以下のようにツイートしています。それによると

韓国の文大統領と長く素晴らしい会談を持った。物事は非常によい方向に動いており、米朝首脳会談の日時も間もなく決まるだろう。それと日本の安倍首相にも現在進行形の交渉について情報を提供しておいた(拙訳)




とのことです。

◆「会談」時間の水増し
まずは日時から見てみると、日米電話首脳「会談」が始まってから12分後、日本政府の見解によるとまだ絶賛会談中のはずの時間にトランプ大統領はツイートをしています。

そして安倍首相との「会談」について「spoke to」と過去形で表現しています。中学生レベルの英語能力があれば、これは電話を切った後にその内容についてツイートしていると理解できるもの。

つまりは日米電話首脳「会談」はせいぜい10分前後しか行われていなかった事となり、政府は「会談」の時間を3倍にも水増ししていたことがここで明らかになります。

もちろんトランプ大統領が電話「会談」中にスマホをいじってツイートしていたと強弁することも可能ですが、そうするとトランプ大統領は「過去形すらまともに使えない馬鹿」であり、安倍首相は「スマホをいじりながら『会談』される程度に軽んじられている存在」ということになってしまうので注意が必要です。

◆ていうかそれ、会談なの?
トランプ大統領は文大統領との電話会談について「talk with」という言葉を使い、「long and very good」な話し合いを持った事を強調しています。

それに比して安倍首相に対しての「spoke to」には対話のニュアンスは薄く、話して伝える、伝達するという意味が主となります。これはその直後の「inform」の通知する、知らせるという意味と呼応し、この「会談」が一方向的なものであったことを読み取ることができます。

また実際に話した時間が10分だとすれば、会談には通訳が入りますので実質的に本人同士が話した時間は5分程度と推定できます。その時間はせいぜいトランプ大統領が文大統領との会談で得た情報を伝えれば終わってしまう程度のもの。込み入った電話「会談」が成立する長さではありません。

少なくとも協議後に安倍首相が記者団に対して「詳細な説明を受けたが、詳細については差し控えたい」と述べるような詳細な説明を受けるには不十分です。

確かに安倍首相はインタビューでも決して日本が蚊帳の外に置かれていることはありませんと述べてしまっており、引っ込みが付かなくなっている可能性もあります。

しかしさすがにトランプ大統領からの数分間の情報通知を日米電話首脳「会談」と捏造し、おまけに「会談」時間まで大きく水増しした挙句に当のトランプ大統領の何気ないツイートで嘘がバレてしまうのはいくらなんでも、いくらなんでもご容赦いただきたいレベルの残念なフェイクニュースと言えそうです。

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