加計学園獣医学部の認可関係者・高橋洋一氏、学園の虚偽報告に憤る愛媛県知事を「身勝手で非常識」と罵倒

今日も身内の駆け付け擁護に精が出るようです。詳細は以下から。

◆なぜか嘘を吐かれた被害者の愛媛県知事を罵倒する高橋洋一氏
加計学園獣医学部の認可にも自らが会長を努める株式会社政策工房を通して深く関わっていた経済学者の高橋洋一氏。

これまでもツイッター上で安倍政権の駆け付け擁護を繰り返してきましたが、今回小学生でもやらなそうなエクストリーム援護射撃を行っていることが話題となっています。

それが加計学園に関する愛媛県の新文書に関するもの。加計学園は自らの学園の担当者が、安倍首相と加計孝太郎理事長が2015年2月25日に面会し、獣医学部新設構想に対して安倍首相が「新しい獣医大学の考えはいいね」と発言したと愛媛県と今治市に対して嘘の報告を行ったと主張。

愛媛県の中村知事はこれに対して「普通はまず関係者に謝罪し、説明する。（それがないのは）あり得ない」という、社会人であれば誰でもそう言うであろう極めて常識的な反応として怒りを表明しています。

高橋洋一氏はこの愛媛県知事の反応に対してなんと「この知事は身勝手で非常識な人だ。文書を出すときにそこに書かれている関係者（加計）に確認したのかね。自分はやらないで相手は求めるタイプ。その確認をしておけばこんな無様なことにならないのに」と批判。

（魚拓）

愛媛県は国会で与野党から求められた文書を提出しただけであるにも関わらず、そして嘘の報告をしたのは加計学園であるにもかかわらず、愛知県知事を「加計学園に報告が嘘か本当かの確認をしなかった」という理由で「身勝手で非常識な人」と批判しています。

そして現状を「こんな無様なこと」と指摘していますが、無様なのは誰かといえばそれは間違いなく「首相と学園理事長との面会」及び「首相の『新しい獣医大学の考えはいいね』という自分たちにとって都合のいい発言」を捏造したことがバレた加計学園以外にないはずですが、何を勘違いしてしまったのでしょうか？

◆高橋洋一氏は加計学園獣医学部認可の関係者
もちろん高橋洋一氏がこのように無理筋な加計学園の擁護に走るのには訳があります。

以前もBUZZAP!で指摘したように、高橋洋一氏が会長を務める株式会社政策工房の代表取締役社長の原英史氏は加計学園が獣医学部新設の際に利用した国家戦略特区のワーキンググループの「座長代理」を努める委員です。

国家戦略特区ワーキンググループ委員名簿

2017年1月18日に永田町で開催された、獣医学部の設置について話し合う国家戦略特区特別委員会にも民間有識者の肩書きで参加しています。出席者には今治市長や商工会議所特別顧問などの名前も見られます。

つまり高橋洋一氏は無関係な第三者などではなく、自分が会長を務める会社を通して加計学園獣医学部の認可問題に関わる関係者ということ。

そう考えれば高橋洋一氏の今回の常識を疑う罵詈雑言もそういうことかと意図は理解できますが、加計学園に私学助成金などの補助金という形で数十億円規模の私たちの税金が投入されることを考えると他人事で済ませられるような話ではありません。