ファミマのTポイント独占崩れる、ドコモ「d払い」と楽天「楽天ペイ」など対応へ



ついにファミマでTポイント以外のポイントサービスが利用可能になります。詳細は以下から。


◆ファミマでTポイント以外が利用可能に
ファミリーマートが2020年までに、段階的にNTTドコモと楽天の共通ポイントサービスを使えるようにすることが分かりました。

ファミマは現在の「Tポイント」に加え、12月上旬から全1万7000店でNTTドコモの「d払い」や楽天の「楽天ペイ」などのキャッシュレス決済に対応することになりました。

支払いの際にドコモや楽天側の負担でポイントを付与し、利用者がためたポイントはファミマでの買い物にも使えるようになります。

ファミマは約10年前にカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と組んで同社の「Tポイント」のみに対応、ファミマの負担でポイントを付与してきました。

◆Tポイントの独占契約が転換点に
Tポイントはこれまで、ファミマを含む各業種の大手とほぼ独占的に組んで加盟店を囲い込んできました。

他のポイントとの併用を認めないというTポイントの原則で縛り付けていたものの、「d払い」や「楽天ペイ」などのポイントサービスが乱立し、消費者側にも複数のポイントを使い分けるようになったため、状況が大きく変わりました。

加盟店側にポイントサービスを選択できる優位性が発生した上、複数のポイントを使う消費者の利便性を考えた場合、併用不可のTポイントに固執するメリットは大きくありません。

一方、1万7000店を誇るファミマは消費者の利用が多い中核の加盟店であるため、離脱すればTポイントの価値が大きく下がり、他の加盟店の雪崩的な離脱を招く可能性があります。

ファミマとCCCは「現時点で決まったことはない」としていますが、今回の容認が他の加盟店の他のポイントとの併用に拡大していく可能性もあります。

そうなれば消費者としてはより便利になるため歓迎する向きも多そうですが、果たしてTポイントによる「囲い込み」は終焉を迎えるのでしょうか?

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