福島第一原発事故の汚染水がコントロール下にない様子がよく分かります。詳細は以下から。
福島第一原子力発電所の海側にあるタンクに貯蔵されていた放射性物質を含む、いわゆる汚染水が2年余り前から漏れ出していたことが判明しました。漏出した総量は300トンにも及びます。
東京電力によると、1月10日に福島第1原発4号機の海側にある、配管などが通る地下のトンネル、トレンチで水たまりが見つかりました。調査の結果、近くにある復水貯蔵タンクの水位が2017年11月頃から下がっており、合せて約300トンが漏れ出していたとのこと。
タンクから盛れた汚染水は配管を通って4号機のタービン建屋に流れ込んだと見られています。タンクの水位は2年余りで約1.7m低下していたものの、1日4回の計測では変動が小さかったため、これまで気付かなかったとしています。
なお、NHKは報道で汚染水に1リットル当たり12万ベクレルのトリチウムが含まれていた事、トレンチに溜まっていた汚染水では基準を下回っていた事を報じていますが、それ以外の核種については何も触れていません。
東電は2018年9月、汚染水の他の核種についての批判を受け、88万7000トンあった処理水のうち、トリチウム以外の放射性物質濃度が基準値を下回っているものはわずか16%の13万7000トンにとどまり、84%の75万トンが基準値を超過していると発表。
その中でも全体の18%に当たる16万1000トンは基準の超過割合が10~100倍、7%の6万5000トンは100倍以上という絶句せざるを得ない調査結果を出しています。
「福島について、お案じの向きには、私から保証をいたします。状況は、統御されています」と首相自らが海外に断言した汚染水のずさんな管理が発覚した形ですが、果たしてお漏らしがあったのはこのタンクだけなのでしょうか?
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