「有名になりたかった」殺人フェイク動画を撮影・拡散させた愉快犯の会社員ら男女4人が書類送検される



例えエイプリルフールであっても認められないフェイクニュースが存在しているということは、現代に生きる私たちは最低限知っておく必要があるでしょう。詳細は以下から。


警視庁は4月8日、ツイッターに人が刺されたというフェイク動画を投稿し、拡散を促したとして東京・町田市の20代の会社員ら男女4人を軽犯罪法違反(虚偽申告)の疑いで書類送検しました

4人は知人でいずれも容疑を認め「警察沙汰になるとは思わなかった」などと供述。フェイク動画の製作した理由についても「有名になりたかった。目立ちたくてやった」などと話しているということです。

掲載されたツイートは以下のものですが、既にツイートは削除されています。

みんなにお願いがあります。 この動画拡散してください この人が倒れた後にすぐに通報しました ナイフか何かの刃物で刺されたみたいです 犯人はまだ捕まっていません 私たち怖くて車から降りられませんでした 場所は町田市です この動画で特定できればと思っております 皆さんの協力お願いします

魚拓

動画を見たツイッターユーザーらが通報して警察官が出動しましたが、後日「ドッキリ」であると犯人らが告白。警視庁は実際には存在しない犯罪を申告したと判断して今回の書類送検に至っています。

犯人らは動画の作成に留まらず、投稿で「犯人を特定したいから拡散希望」と明確にフェイク動画の拡散を意図した呼びかけを行っており、極めて意図的な愉快犯ということになります。

なお、犯人らの一部はバンドを結成しており、公式YouTubeチャンネルで土下座謝罪動画も投稿しているものの、バンド自体が無名であること、チャンネル登録者数が50名程度しかいないことなどから、謝罪内容が社会一般にまで伝わっていないのが現状です。


一般人によるフェイクニュースの拡散に関しては、2016年に熊本地震直後に「ライオン逃げた」とツイートした男が逮捕されている他、2017年には「安保反対デモで孫が死んだ」と他人の赤ちゃんの写真を無断転用してツイートした男が特定され、示談に追い込まれています。



つまり、犯人らがやったのは数年前に類似犯が既にやっている事の二番煎じに過ぎない、オリジナリティの欠片もない悪ふざけでしかなかったことになります。次は軽犯罪ではなく、バンドの楽曲で話題になれるといいですね。

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