東京オリンピック最大の暑さ対策が決定したようです。詳細は以下から。
◆東京オリンピックのマラソン・競歩は札幌開催決定
11月1日、国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会、東京都、政府によるトップ級協議が行われ、暑さ対策として2020年の東京オリンピックのマラソンと競歩が札幌で開催される事が決定しました。
都の小池百合子知事は「同意できないが、IOCの決定を妨げることはしない。合意なき決定だ」と事実上合意し、変更を受け入れています。
東京オリンピックに関しては、これまで大会組織委員会、東京都、政府らが首に濡れタオル、打ち水、かぶる笠、朝顔、氷風呂、人工雪、遮熱性舗装などユニークな暑さ対策を多数打ち出し、その度に話題になってきましたが、考え得る限り最も効果的な暑さ対策が実施されることになります。
一方IOCのコーツ副会長はトップ会談の合意点のひとつとして「マラソン、競歩以外は都外に移転させない」ことを確認しており、トライアスロンなど他の競技はあの猛暑の中で行われる事になりそうです。
◆パラリンピックは東京開催
なお、2020年8月25日から9月6日まで東京で開催予定の東京パラリンピックに関しては、開催時期が1ヶ月程度ずれることからマラソンを東京都内で開催する予定。
大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は東京開催について「これまでに議論を積み重ねスタート時間を朝6時半に早めているし、オリンピックの時期とは気温も違う。パラリンピックの関係者は現時点では満足していると理解している。特段に大きな問題になっているとは思っていない」と述べています。
2019年8月8日の東京の最高気温が35.5度で最低気温が26度。同年9月5日の最高気温が29.6度で最低気温が23度だったことを考えれば、1ヶ月で多少涼しくなる可能性はあるものの、スタートする早朝の気温が3度しか変わらないため不安も残りそうです。
◆移転費用は誰が払うのか?
また、合意点には「札幌移転の追加経費は都に負担させない」「既に都、組織委が支出したマラソン、競歩に関する経費で今後、都が活用できないものは都に負担させない」とされています。
ではその経費は誰が負担することになるのかについては明確な答えは出されていない模様ですが、日本人の税金がさらに投入されることになるのでしょうか?
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