「移動制限」が解除された最初の週末の京都のにぎわいをご覧ください



移動制限が全国的に解除されて最初の週末、梅雨の晴れ間に恵まれた京都にどれくらいの人が訪れたのでしょうか。BUZZAP!取材班は京都有数の観光地、東山へと向かいました。


まずBUZZAP!取材班が訪れたのは祇園白川。祇園はいわゆる「夜の街」ですが、近年は朝から外国人観光客らが訪れて写真撮影を楽しんでいました。そのメッカとも呼べるのがこの祇園白川です。ご覧のとおり、日本人観光客がちらほらいる程度。


あじさいが美しく咲き誇っていました。


人が多ければ逃げてしまう鷺の素敵なショットも撮影できました。


最近の京都に来たことのある人なら、土曜日の日中に無人の巽橋が撮影できることの衝撃をご理解いただけるのではないでしょうか。




この辺りも日本人観光客が少々いる程度で、なんとものどかな風情です。


取材班は最も混雑の激しい清水寺に向かいました。ここは「ねねの道」。




高台寺に向かう階段も静かなものです。


ここも無人なのが信じられない「石塀小路」の入口です。


二年坂に来てみました。さすがに少し人が増えてきましたが、新型コロナ直前では平日の朝でもこんなに空いてはいませんでした。




やはり少なからず臨時休業しているお店があります。場合によっては閉店というケースもありそう。


産寧坂まで来てみました。ここも観光客の姿は見えますが、ほぼ日本人。会話を聞いていると関西弁が多いですが、標準語の方もちらほら。



「がんばろう日本!がんばろう京都!」のアマビエステッカーが貼られていました。


清水坂に入ると、やはりもう少し増えます。ですがオーバーツーリズムと呼ばれたあの混雑は見当たりません。


清水寺の入口まで来てみました。雨の平日でももう少し多いのではというレベル。外国人も旅行者というより在住者や留学生といったタイプの方に見えます。


チケット売り場に全く人が並んでおらず、スムーズに購入可能でした。産寧坂付近まで行列が続いていた時期を思うと隔世の感があります。


清水寺の中に入ってみます。入口には消毒液があり、参拝客のほとんどはマスクを着用していました。


いわゆる「有名観光地に普通に観光客がいる」感じとでも言いましょうか。これまでほぼ常にすし詰め状態だった清水寺としては、かなりゆっくり見られる状態と言えます。




ただし、密ではないかと言われればかなり密です。2mのソーシャルディスタンスどころか1mの間隔を保つのも容易ではありません。


御朱印帳には行列ができていました。詰めて並んでいますね。


奥の院のビューポイントもそれなりに人がいますが、そこまで詰まっている感じはありません。



やはりあじさいがきれいな季節です。


普段であれば修学旅行生らでにぎわう音羽の滝もこの日は待ちなしでした。


八坂の塔の辺り。こちらは普段から多少空いていますが、今日はいつもよりも少ないイメージ。


カラフルなくくり猿でインスタ映えスポットとして大人気の金剛寺。レンタル着物の日本人の若者たちがちょこちょこ訪れていました。


祇園に降りてきました。裏道はかなりゆったり。出勤姿ではない舞妓はんらしき方々の姿も。


花見小路にはそれなりに人手がありましたが、外国人観光客の姿はありません。行列ができているのは有名な「ぎおん徳屋」です。いつもより空いているチャンスに有名店に…という人も少なからずいそうです。



四条河原町の交差点まで来ました。普段の週末に比べればかなり空いていますが、それでも緊急事態宣言中と比べればそれなりに人出があります。ソーシャルディスタンスはもはやあまり意識されていない感触です。



四条通は人も車も当たり前に通っています。インバウンドが声高に叫ばれる前の平日程度という感じがしますが…。


新京極通に入ると結構人がいます。観光地とは違い、京都に住んでいる人が多いように見えます。


寺町通も全然いますね。カメラも持たず、キョロキョロしているわけでもないのでやはり京都に住んでいる人が多い気がします。


最後に三条大橋まで来てみました。カップルたちがすでに等間隔に並んで梅雨の晴れ間を楽しんでいました。


ということで、京都で最も混雑する観光地である東山には観光客が戻ってきていましたが、国境が開いていないため基本的に日本人観光客のみです。

これまで混雑しすぎて訪問をためらっていた観光地や有名店を訪れるにはいいチャンスとも言えそうです。

移動制限が解除されて最初の週末であり、天気も良かったため、その分の人出とも言えそうですが、今後安心感が広がればさらに訪れる人が増える可能性もあるため、今後の予測がどうなるかはなんとも言えません。

ただし、人が動けば新型コロナへの感染リスクが高まることは間違いありません。実際にしばらく新規の感染確認者が出ていなかった京都では、東京から訪れた知人と飲食をした3人が新たに感染しています。

もし出かけるにしても、マスクの着用とこまめな消毒や手洗いは必須。そして少しでも体調が悪ければ予定をキャンセルするなど、あくまで感染拡大対策を第一に行動することが大切です。

これから半月後、移動制限の解除がどのような結果をもたらしたかが明らかになると思われます。そこから先にまた移動制限や外出自粛要請が行われることになるのか、国や自治体はもちろん、私たちの行動も大きな影響を与えることになります。

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