これまで長く続いていた、わいせつ教員が教育現場に戻ってこれてしまうという異常な状況が、ようやく変わる第一歩となりそうです。詳細は以下から。
全国の学校で繰り返される教員による児童や生徒へのわいせつ行為。日本ではこれまではわいせつ行為で懲戒免職されて教員免許を失ったとしても、3年経てば再取得が可能という異常な状況にありました。
一度懲戒免職されたわいせつ教員が教員免許再取得後に別の自治体や私立学校などに入り込み、再びわいせつ行為を行うという事件も少なくありません。
自民・公明両党は3月1日に作業チームを立ち上げ、わいせつ行為で教員免許はく奪となった教員が、二度と教員免許を取得できないようにする法整備などを検討するとのこと。
また、こうしたわいせつ教員が保育士や塾講師などに転職して、わいせつ行為を繰り返すといったケースもあるため、このような転職も防ぎ子供たちを守る仕組みづくりについても意見交換が交わされる見通し。
作業チームは法案の作成に向けて検討し、議員立法での提出を目指すとのことで、ようやくスタート地点に立った状態です。とはいえ現在も子供たちはわいせつ教員に脅かされており、一刻も早い対策が求められます。
なお、この問題に関しては教員の「ブラック労働」の現実も影響しています。部活動なども含めた長時間労働と低賃金で教員の成り手が減っていることから、教員免許の取得が容易になり、問題人物が入り込む余地が増えているとの指摘も。
教育は間違いなく国の柱であるため、教員の賃金と待遇を改善し、最初の時点で問題人物を弾けるようにする施策も併せて行う必要があります。
・関連記事
「公立小中学校の教員が全国で700人超不足」という異常事態の意味すること、なされるべき対策は? | Your News Online
【朗報】強制わいせつ罪の成立に「性欲を満たす意図」は不要、最高裁が全員一致で47年ぶりに判例を変更 | Your News Online
「学校からのコロナ感染拡大は少ない」は本当なのか、英国調査では子どもが家庭内感染の最大のトリガーに | Your News Online