あの「教えて!ヒゲの隊長」に続編が制作され、そして再びあかりちゃんに完全論破されてしまっていました。詳細は以下から。
ヒゲの隊長こと佐藤正久議員が登場して「戦争法案」を説明するアニメ動画「教えて!ヒゲの隊長」をガチ詰めして論破した「あかりちゃん動画」。7月9日にツイッターでトレンドとなり、その後は地上波でも取り上げられるほどの大きな反響を呼びました。
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自民党は7月28日にこの続編「教えて!ヒゲの隊長 Part2」をアップ。全開尻切れトンボになっていた徴兵制について、違憲であるとの批判について、そして新三要件とは何か、アメリカの戦争に巻き込まれないか、最後に現場の自衛官の活動について盛り込まれています。
教えて!ヒゲの隊長 Part2 - YouTube
これに対して8月10日に「【あかりちゃん#2】HIGE MAX あかりのデス・ロード」がアップされました。巷で絶大な人気を誇る某映画タイトルをもじっただけあり、前回に勝るとも劣らない鋭いツッコミが繰り返されています。
【あかりちゃん#2】HIGE MAX あかりのデス・ロード - YouTube
実際問題として「戦争法案」を巡るこれまでの議論のおさらいと言っていいほど詳細な反論が行われているため、キャッチアップできていなかった部分の確認にも非常に有効な内容となっています。
ただし、「核兵器も法文上は運搬可能」「『戦争に行きたくない』は利己的個人主義」「法的安定性は関係ない」などの爆弾発言が自民党内から次々と投下されて大炎上しており、こうした流れは別に抑えなくてはなりません。
一方佐藤正久議員も本日、8月14日にツイッターで
【国の存立と国民の安全確保は憲法も容認】
武力の行使を一番懸念しているのは、私もそうでしたが現場の自衛官、現場がやはり一番慎重です。他方、国民全員が自分の権利や自由を主張していたら国家国民を守れないのも事実。誰かが、個人の権利や自由を抑えても、義務と責任を果たさないといけない
— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) 2015, 8月 14
と発言。「国民全員が自分の権利や自由を主張していたら国家国民を守れない」とした上で、その国家国民を守るためには「誰かが、個人の権利や自由を抑えても、義務と責任を果たさないといけない」という驚愕すべき発言をしています。
これは武藤貴也議員の「『戦争に行きたくない』は利己的個人主義」に始まる一連の暴言と完全に同調しており、個人の権利や自由といった最も基本的な人権を国家のために差し出せという日本の近代国家としての歩みを全否定する暴論「教えて!ヒゲの隊長 Part2」で述べた内容をも自ら踏みにじる結果となっています。
お盆明けの国会ではまたこの発言を巡って大きく紛糾することとなりそう。あかりちゃんにも再び全力でガチ詰めされるのは間違いありません。
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