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山口県の上関原発の新設に向け、中国電力が歩を進めました。詳細は以下から。
中国電力が申請している山口県上関町の上関原子力発電所の建設に向けて新たな一歩が踏み出されました。山口県は8月3日午前、中国電力が新設を計画し、申請している上関原発の建設予定地の公有水面を埋め立てるために必要な免許の延長を許可。
県は中国電力が免許の延長を申請した2012年以降、園長の可否判断を先送りしてきていましたが、8月3日午前、弘中勝久副知事が県庁で中国電力の迫谷章副社長に許可書を交付しました。県は条件として工事は国の動向を見極めて進めるように要請していますが、中国電力が上関原発の建設に向けた動きを本格化させる可能性もあります。
中国電力は2008年10月に免許を取得し2009年10月に着工しましたが、反対派住民の抗議によって工事が進んでおらず、2011年の福島第一原発事故を受けて工事は中断していました。特に建設予定地の沖合に浮かぶ祝島での長年にわたる反対運動はドキュメンタリー映画「ミツバチの羽音と地球の回転」「祝の島」などによっても広く知られています。
電力の需要が減少していることは人口の一極集中が叫ばれる首都圏を擁する東京電力ですら明らかにしています。政府は今後も人口減少が続いていくことを明確に想定しており、中国地方の人口と電力需要が今後増加することは全く期待できません。
こうした状況で莫大なコストとリスクを背負って原子力発電所を新設する意味はどこにあるのでしょうか?中国電力の勇気ある撤退が求められます。
上関原発で埋め立て免許延長許可 山口県が中国電に交付_社会_中日新聞(CHUNICHI Web)
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