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役立たずの高速増殖炉もんじゅにようやく引導が渡されることになりそうです。詳細は以下から。
無用の長物と化しながら、既に1985年の着工以来日本の税金1兆2000億円を食いつぶした「悪夢の」高速増殖炉もんじゅ。今後10年間運転するなら追加で6000億円の追加支出が必要との試算が出されました。これにはさすがに廃炉の声が政府内からも出てきています。ようやくこの悪夢は終わりに向かうのでしょうか?
福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅは国家プロジェクトである「夢の」核燃料サイクル計画の要として建設されました。
しかし、1995年に稼働してすぐにナトリウム漏洩事故が発生していらいほとんど稼働することもなく、高速増殖炉としてまったく役に立たない上に、日本原子力研究開発機構の小学生以下のずさんな管理能力と、2度にわたる事故に絡んだ関係者の自殺など、戦後日本の黒歴史の象徴のひとつとも言える無駄の塊となっています。無駄の詳細はこちらから。
「夢の」高速増殖炉もんじゅ、ついに終了のお知らせか | Your News Online
もんじゅが稼働していなくても1日に5500万円、1年で言えば200億円程度が飛んでいく金食い虫の役立たずであることは既に広く知られていますが、運転にこぎ着けるためには福島第1原発事故を踏まえた高速増殖炉向けの新規制基準を規制委が作った上で適合させる改修工事が必要。
運転には核燃料198体を4カ月ごとに4分の1ずつ交換しなければなりませんが、もんじゅの燃料を製造する茨城県東海村の工場も新規制基準に対応していないため、耐震補強などが必要となり、支出がさらに膨らむことに。
これにはさすがに政府も菅義偉官房長官の下のチームで、廃炉も選択肢に含めて今後のあり方を慎重に検討していくとしています。
これ以上貴重な税金をドブに捨てず、方向転換を行うことができるでしょうか?社会保障や保育、介護に貧困対策など、待ったなしの問題は山積しており、一刻も早く廃炉を決断し、必要なところに税金を回す判断が必要でしょう。
もんじゅ:10年で6000億円 政府試算、廃炉含め検討 - 毎日新聞
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