おっさんだらけで政治を行うと腐敗が進んでしまうようです。詳細は以下から。
議会の女性議員の比率が高い国ほど政治腐敗が少ないという研究結果が報告されています。この研究はル・モイン大学のChandan Jha博士とバージニア工科大学のSudipta Sarangi教授がジャーナル「Journal of Economic Behavior & Organization」に公表したものです。
研究では世界の125ヶ国を分析し、女性議員の比率が高い国ほど汚職などの政治腐敗が少ないことが明らかになりました。またこの傾向は国政に留まらず地方議会においても同様で、ヨーロッパにおいて女性議員の比率の高い地方議会では贈収賄がより少なかったことが分かっています。
Sudipta Sarangi教授は、この研究が女性が政府の中で主導的な役割を担うことの重要性を示しているとし、「大切なのは、アメリカ合衆国を含む多くの国の政治において女性が過小評価されているという事実だ」と指摘します。
ふたりの研究者は女性の政策立案者は男性とは違った政策を選択することから、政治腐敗に対して影響を与えることができると考えます。広範な先行より研究から、女性政治家はより女性や子供、家族の福利に密接に関係する政策を選択することが示されています。
もちろん政治腐敗には性別のみならず、経済や文化、制度などの要素が強く絡み合っています。そのためこの研究では計測変数分析という統計技法を用いる事で、複雑な要素を網羅して因果関係を特定。それによると、やはり女性の政治参加が政治腐敗と関連しているとのことです。
もちろん女性議員だからといって政治腐敗に関係しないわけではありませんが、女性議員が増えるほど政治腐敗が減少するという今回の研究結果は無視できないものと言えるでしょう。
ちなみに日本の女性議員の比率は10.1%で世界193ヶ国中で158位と先進国では最低水準です。
これはアジアに限って見ても低く、71位の中国や116位の韓国から大きく後れを取っているのが現状です。なお、世界全体で見た女性議員の割合は23.4%となっています。
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