大バクチに打って出た維新の会ですが、大阪人の反応は鈍いものとなっています。詳細は以下から。
維新の会の松井府知事と吉村洋文大阪市長が共に辞職し、それぞれ大阪市長と府知事にクロス出馬するという奇策で臨む「大阪ダブル選」。大阪都構想の信を問うとして行われることになっていますが、当の大阪人の反応は冷ややかです。
産経新聞社とFNNが3月16日と17日に行った世論調査によると、この「大阪ダブル選」については「支持しない」が48.3%と半数近くに上り、「支持する」の27.0%を20ポイント以上も上回りました。
また、このダブル選で維新が争点に据える「大阪都構想」についても、「支持する」が31.8%だったのに対し、「支持しない」は39.9%となっています。前回の住民投票の結果が得票率で0.8%差だったことを考えると、反応が大きく冷え込んでいることが分かります。
大阪都構想はもともと2015年に橋下徹前大阪市長が「大阪府、大阪市、一つにまとめるラストチャンス。前に進めましょう」と推進しながらも住民投票で敗北、「受け入れられなかったことで、やっぱり間違っていたということになるんでしょうね」として大阪都構想をもう持ち出さないことも明言していました。
ですが同年9月には「『ラスト』とは、都構想以外では二重行政はなくならない、唯一という意味だ」「全部否定されたわけではない。『ラストチャンスと言ったんだから二度とやるな』と言うのは政治を知らない人の意見。ダブル選で有権者の意思が出ればバージョンアップをやるべきだ」などと発言。
その後松井府知事も都構想を諦めない発言を繰り返しており、今回の「大阪ダブル選」へと繋がっています。もはや賞味期限切れなのか、それともしつこ過ぎて嫌われたのか、果たして挽回する手立てはあるのでしょうか?
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