「お前の名字、だせぇな。」相手の家系を全否定するプロポーズ、手帳大手の高橋書店がまさかの美談・名言扱い

自分の家系に誇りを持つ人を全否定した揚げ句、選択的夫婦別姓制度の導入を望む人にまで中指を立ててしまうという、場合によってはその場で戦争状態になりかねないプロポーズが、なぜかいい話であるかのように取り上げられています。詳細は以下から。

発端となったのは手帳メーカーとしても長らく愛されてきた出版社・高橋書店のツイート。

同社が開催している「手帳大賞」に寄せられた優秀作品は「名言・格言日めくりカレンダー（手帳大賞作品集）」として商品化されており、その内容は公式アカウントで毎日更新されています。

そしてこちらが3月27日に更新された内容。「思いを素直に伝えるのがヘタクソな先輩」が彼女に「お前の名字、だせぇな」「だから…、俺と結婚するか」とプロポーズしたという話のようです。

【本日の日めくり】
不器用な彼にキュン…！
きっとツンデレな彼氏さんに違いないっ(*´ー｀*)#日めくりも高橋 #手帳大賞 pic.twitter.com/lLi9dQY5BZ
— 高橋書店公式 (@takahashiPR_tw) 2019年3月27日

（魚拓）

公式アカウントはこのエピソードを美談として「不器用な彼にキュン…！きっとツンデレな彼氏さんに違いないっ(*´ー｀*)」とコメントしていますが、「不器用ではなく無礼」「無神経で非常識」「ツンデレは理由にならない」「ただの悪口」などのリプライが寄せられる事態に。

「本人が幸せなら他人が口出しすべきではない」という意見もあるものの、内容よりもこの作品を「名言」として取り上げた高橋書店の姿勢に批判が寄せられています。

相手の名前をけなすのは無礼極まりない行為であり、特に名字をけなす事は、当人のみならず相手の家族親族まで直接的に対象にしたことになるのは少し考えれば分かりそうなもの。

選択的夫婦別姓の導入が大きな議論となっている中で、女性が改姓することを前提としたプロポーズを取り上げることを含めて、このご時世に美談として扱うには無理があったような気がしてなりません。

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