文科省や安倍首相に批判的な会田誠一家の作品を東京都現代美術館が改変要請、市民からのクレームを理由に


Photo by tedxtokyo

美術家の会田誠さん一家が東京都現代美術館の「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」展に出展した作品に美術館と東京都が改変を要請し、大炎上しています。


問題となっているのは東京都現代美術館が7月18日から夏休み向けに開催している企画展の「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」展に出展された作品。


美術家の会田誠さんと妻で美術家の岡田裕子さん、中学2年生の長男の3人は「会田家」としてこの企画展に参加。白い布に「文部科学省に物申す」と毛筆で大きく描かれ、3人が学校生活で感じた不満を訴える「檄文」という作品に対して市民からクレームが寄せられたとしています。

これに対して都生活文化局の担当者は「会田さんの展示全体として小さい子どもにはどうなのかという声が美術館と都側から上がり、展示内容の見直しを要請した」と説明。

また、この作品に加えて会田誠さんが日本国首相に扮し、たどたどしい英語で演説し、日本語字幕が付けられる映像作品「国際会議で演説をする日本の総理大臣と名乗る男のビデオ」も問題視され、音声を消し字幕を外すことが検討されているとのこと。

せっかくの「おとなもこどもも考える」ための展覧会であるにも関わらず、東京都と美術館で勝手に考えた挙句、芸術作品に対して「内容の見直しを要請」したことには唖然とせざるを得ません。「ここはだれの場所?」なのか、見直しを要請した都と美術館には明確に回答していただきたいもの。

芸術作品が政府や官僚組織に対して批判的であることは古来全く不思議ではありません。地方自治体のみならず美術館からも改変を要請されているという状況はまさに異常。美術館の自殺であると言われてもおかしくありません。

この対応についてネット上では各方面から激しい批判が噴出しており大炎上中。






















会田誠さん側は現状のままでの展示ができなければ撤去もあり得るとして修正には応じない構えを見せています。

会田誠さん作品に改変要請 美術館、子ども向け企画展で:朝日新聞デジタル

(Photo by tedxtokyo


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