ついにカナダでレクリエーション目的の大麻が合法化となります。詳細は以下から。
カナダでレクリエーション目的の大麻を合法化する法案「Bill C-45」が上院を賛成52対反対29で通過しました。これにより、カナダはウルグアイに続き世界で2番目、そしてG7では初の「全国規模での大麻合法化国」となります。
なお、隣のアメリカ合衆国では現在9つの州とワシントンD.C.がレクリエーション目的の大麻を合法化しており、30の州で医療大麻が合法化しています。
この合法化法案は2017年4月13日に提出され、同11月に下院を通過していました。今回の上院通過で法案成立への最終プロセスへと入ることとなります。
なお、実際にレクリエーション目的の大麻が合法的に販売されるまでには州や区域の独自ルールの調整が必要なため、上院通過後8~12週間掛かる見込みとなっており、カナダ政府は9月上旬から中旬を想定しているとのこと。
ジャスティン・トルドー首相は合法化を受けて以下のようにツイート。
It’s been too easy for our kids to get marijuana - and for criminals to reap the profits. Today, we change that. Our plan to legalize & regulate marijuana just passed the Senate. #PromiseKept
— Justin Trudeau (@JustinTrudeau) 2018年6月20日
これまでは未成年者が余りにも容易に大麻を購入できた。そして犯罪者たちがそこから利益を上げていた。今日、私たちはそれを変える。私達の大麻の合法化と規制のための法案は上院を通過した。
どういう事か説明すると、これまでは大麻が違法だったため、ブラックマーケットから未成年者に大麻が違法に販売され、使用されていました。
しかし合法化によって割に合わないブラックマーケットが消滅してマフィアなどの資金源とならなくなる他、販売に年齢制限が行われるため未成年には渡りにくくなるということです。
実際にアメリカ合衆国では大麻合法化の進展により、未成年者の大麻入手が調査開始以来最も困難になるなど、合法化が未成年者の大麻使用を抑制する調査結果が既に出されています。
奇しくもアメリカ合衆国では今年4月に連邦法を改正して全米でレクリエーション目的の大麻を合法化する法案が提出されたばかり。気がつけば北米大陸はどこに行ってもお酒と同じ感覚で大麻を楽しめる環境になるかもしれません。
【6/21 8:30追記】
カナダのトルドー首相が2018年10月17日に全土でレクリエーション目的の大麻が合法化されることを明言しました。
またアメリカ合衆国で2016年に大統領選挙に出馬したバーニー・サンダース上院議員もこの合法化を祝福し、アメリカ合衆国も連邦レベルのでの合法化を急ぐべきだとFacebookの公式アカウントで明言しました。サンダース議員は多くのアメリカ人が大麻の使用で前科を付けられて生活を破壊されていることを指摘、こうした現状は早急に変えるべきだとしています。
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