現在香港で吹き荒れる大規模な民主化デモ。メイドカフェも臨時休業となるなど、支持と参加が大きく拡大しています。
香港では現在、香港のトップである香港特別行政区行政長官を選ぶ選挙方法が民主的でないとして、学生らを中心に大規模なデモや抗議が行われています。28日のデモには主催者発表で8万人が集まり、香港の金融街「セントラル(中環)」や銅鑼湾や旺角といった商業地区を占拠。幹線道路などもバリケードで封鎖しています。
これに対して警察当局は昨夜催涙弾を撃ち込んだり催涙スプレーを噴射するなど強硬策を展開、78人が逮捕され、41人が負傷したと伝えられています。デモ隊はゴーグルや雨合羽、折り畳み傘にマスクなどを装備してこうした攻撃に対抗。現在も抗議は続いています。以下リンクはLive映像です。
こうした中で銀行や交通機関、商業施設などが営業を休止するなどの影響も出ていますが、その中にはデモに参加する目的のお店も存在しています。香港のメイドカフェ「茉莉茶館(Cafe Matsuri)」もそんなひとつ。降ろされたシャッターには「Maids are fighting for our future(メイドたちは未来をかけて戦っている)」と書かれており、茉莉茶館と同系列の茉莉珈琲館が緊急閉店する旨が記されています。
HPとFacebookにはメイドさんたちの写真なども掲載されています。
HP:
香港メイド喫茶「Cafe Matsuri」
Facebook:
Cafe Matsuri
Matsuri Tearoom
この大規模な民主化デモの発端となったのは2017年に行われる香港のトップの香港特別行政区行政長官の選挙方法を巡る中国政府の方針。前回までの「選挙委員会」メンバー1200人による間接選挙から1人1票の普通選挙へと移行することが決められました。
しかし中国政府の示した改革案では、選挙の前に中国側の意向の働く業界団体などから選ばれた「指名委員会」によって候補者が2~3人まで絞られるとされており、実質的に香港の民主派らが自らの望む立候補者の擁立が不可能な仕組みとなっていました。学生たちはこれを不服とし、誰でも立候補できる「完全な普通選挙」を求めて抗議を行っています。
抗議は現在学生以外の香港市民にも大きな広がりを見せていますが、現在の香港トップの梁振英行政長官は断固とした姿勢で抗議活動に臨む方針を明らかにしており、今後の動向は予断を許しません。
CNN.co.jp 香港中心部でデモ続く 負傷者41人、逮捕者78人に
激化する香港の民主化デモ - WSJ
香港中心部でデモ隊に催涙弾発射 行政長官選挙巡り最大8万人が抗議
香港の民主派デモ、警察が催涙弾を発射 写真20枚 国際ニュース:AFPBB News
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