合法ハーブが取り締まり強化、「バスソルト」にも含まれていたMDPVなど4種類が8月から麻薬指定、9種類が7月から指定薬物に



使用が危険だと言われ、乱用による死者も報告されている合法ハーブ類。指定薬物としての取り締まり強化は続いていましたが、今回4年ぶりとなる麻薬指定も行われる事態となりました。

時事ドットコム:4薬物、麻薬に=脱法ハーブ9種は指定薬物-取り締まり強化・厚労省

「脱法ハーブ」と呼ばれ、先日は吸引後のひき逃げ事故で危険運転致傷罪適応も行われた合法ハーブ類。ついに8月からその中の4種類の薬物が麻薬指定を受けることが明らかになりました。

麻薬指定されるのはJWH-018、カンナビシクロヘキサノール、MDPV、メフェドロンの4種類。このうちMDPVは先日報じられたあまりに衝撃的なマイアミゾンビ事件で犯人が摂取していた「バスソルト」にも含まれている成分です。

それ以外にも9種類の合法ハーブが7月1日付で指定薬物に加えられ、薬事法で製造販売が禁じられます。

合法ハーブ類の根本的な危険性として、どんな成分がどれだけ入っているか分からないという問題がありますが、今後はそれに加えて「合法ハーブを持っていると知らないうちに麻薬を所持していることになるかもしれない」という問題も発生します。

MDPVは2008年12月、他の3薬物は2009年10月に指定薬物となっているため、現在流通しているハーブ類に含まれている可能性は高くはありません。しかし取り締まりの動きが迅速化している以上、安易な所持が刑事罰へと繋がる可能性は今後増大するものと考えられます。


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