寺院の屋上から乳児を投げ落とす中央インドの驚くべき儀式が禁止後も実施されている



21世紀になっても驚くような奇妙な儀式や風習に溢れるインド。しかし、そのインドでもあまりにも危険だと法律でも禁止された驚きの儀式が現在も変わらずに続けられています。

Baby Dropping Ritual Practiced in India Oddity Central - Collecting Oddities

この儀式は中央インドのカルナータカ州、マハーラーシュトラ州で700年に渡ってヒンドゥー教徒、イスラム教徒によって年に一度行われています。


内容はというと、まず信者が10mほどの高さの寺院の壁をロープを使って赤子の入ったバッグを抱えて登ります。そして屋上に着くとそこに待っている儀式を執り行う男性たちにバッグから赤子を取り出し、渡します。すると、男性のひとりが赤子の両手足を掴んで持ち、地面に向けて落とします。



地上では14,5人の男性がトランポリンのように布を広げて待っています。


落ちてきた赤子を受け止めます。


無事キャッチした後、赤子は家族に返されます。



この儀式は赤子に幸運を呼び込み、安全と健康を保ち、さらには家族全体にも繁栄をもたらすものと信じられています。この儀式の対象になるのは2歳未満の乳幼児とのこと。

この儀式は見た目のショッキングさと実際の危険から人権活動家たちから声高な避難を浴びており、2011年には法律で禁止されてしまいました。しかし、地域住民たちはそれで儀式を取りやめることはなく、禁止後も引き続き実施されています。

インドの国立子供保護委員会(NCPCR)のロヴ・ヴェルマ氏はこの儀式を見て大きなショックを受けたといい、「これはただ政府の仕事というだけの話ではない。この野蛮な儀式に関わっている神官やコミュニティの人々を教育しなければならない。」と語ります。

しかし、この儀式に参加する人のひとりは「私たちは信仰心によって毎年この儀式に集まるのだ」と述べ、寺院側も「この儀式をとり行うことに寄って子供たちは健康で強く、長生きになる」と信じています。

確かに話だけ聞くと危険極まりない儀式のように感じます。ですが2009年にマハラシュトラ州で行われたこの儀式の映像を見ると、赤子が乱暴に放り投げられているわけではなく、虐待と言い切ることもできないように見えます。

Baby throwing in India - YouTube


Raw Video Baby Tossing in India. - YouTube


子供をめぐる儀式で言えば、日本でもなまはげが野蛮だと批判されたこともありましたが、インドのこの儀式では的を外せば命に関わる大怪我の可能性もあるため、同列には論じられません。「宗教が法律を超える」ことが起こると言われるインド。ですが21世紀に入り急激に近代化が進んでいるのも事実です。この儀式はそうした並の中で生き残っていくのでしょうか。

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