新エネルギーとして注目を浴びるシェールガス。この度アメリカ合衆国に続き、カナダからの輸入開始に安倍総理大臣が合意しました。値上げの続く電気料金の抑制も期待できそうです。
日加、シェールガス輸入合意 国内 原発・エネルギー政策 Reuters
日加首脳会談 2019年にもシェールガス輸入 閣僚級会議開催で合意 - MSN産経ニュース
シェールガス輸入でカナダと閣僚協議へ NHKニュース
カナダを訪問中の安倍首相はカナダのハーバー首相と会談、低価格の新型ガス「シェールガス」をカナダから輸入することに合意しました。日本のシェールガス輸入はアメリカ合衆国に続き2カ国目となります。
福島第一原発事故後、現時点で日本の全ての原子力発電所が停止していますが、原油価格の高騰に伴う火力発電所の燃料費によって貿易赤字が拡大、日本各地の電力会社は一般家庭向けの電気料金の値上げにも既に踏み切っています。
シェールガスは生産過剰による値崩れで開発会社が破綻するほど安価で豊富な新エネルギー。この輸入が拡大していけば、電気料金値上げの歯止めになるとも考えられています。それ以外にも安価なガスの調達先の増加により、輸入天然ガス全体の価格引き下げの効果も期待されます。
時事ドットコム:米シェールガス会社が破綻=生産過剰で値崩れ
安価で十分なシェールガスの供給が始まれば、原子力発電の代替となる安価な発電方法として大きく普及する可能性もあります。
ただし、シェールガスに関しては、水圧破砕法(フラッキング)と呼ばれる採掘法が人工地震を誘発する上、地下水汚染が発生するとして反対運動も起きています。輸入が開始されると見込まれる2020年頃にこれらの問題がどのようにクリアされているか、今から注視する必要がありそうです。
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